「できない」責任は子ども押し付けない。やるべきことをシンプルに見せることで子どもの自立を促す
「灘→東大理III」の3兄弟を育てた母の家庭のルール【第2回】

【第1回】はこちらからご覧ください

「奈良のゴッドマザー」こと佐藤亮子さん

お正月モードも終わり、多くの学校で新学期も始まるこの時期、お子さんもいる家庭では、気持ちを新たに勉強の目標を立てるところも多いのではないでしょうか。
そこで、3人の息子全員を難関校として知られる灘中・高等学校(以下、灘校)から、東京大学理科三類(以下、東大理III)に合格させ、「奈良のゴッドマザー」とも呼ばれる佐藤亮子氏の家庭のルールを紹介します。

18歳までは子どもに関するすべてが親の仕事

わが家では、子どもたちの学校の準備はお母さんの仕事です。

体操服やお弁当包み、クラブのTシャツや靴・・・・・・すべて私が準備していました。必要なもののオーダーを前日にとり、かばんを3つ並べて置いてポンポン入れていくわけです。朝、お弁当箱とペットボトルを入れたら、かばんを閉める。彼らは何もチェックせずに出ていきます。

私は、子どもが高校を卒業して親元を離れる18歳まではすべて親の責任、親の仕事だと考えています。子ども自身が必要を感じればできることは、18歳までは私がやってあげていいじゃないかと思うのです。

最近は「自立」ということをよく聞きます。

もちろん、全部お母さんがする必要はないし、自分でやりたがったらどんどんさせてあげたらいいと思います。
しかし、やっぱり未熟な子どもですから、宿題を忘れることもあるでしょう。そうすると、先生に怒られてしまいますよね。先生に怒られたら子どもは二度と忘れないか・・・・・・と言ったら、それは大間違いです。

忘れ物をする子どもは、そういう性格なんです。怒られたからと言って完璧になるわけでもないし、そのたびに先生もキーっとなってしまう。
お母さんからは「ほら、あなたしっかりしなさい」と言われ、先生にも「なんでできないんだ」と怒られる。

そしてお母さんは「先生ももっとしっかり見てくれればいいのに」と考えて、先生は「あそこは家庭がしっかりしていないんだな」と思う。大人が寄ってたかって子どもに責任を押し付けて、責任をぐるぐる回してしまうんです。

そうすると子どもが嫌な思いをするだけで、ポジティブに「気をつけよう」とはなりません。すると学校がつまらなくなってしまい、成績も下がります。

だったら、はじめからお母さんが揃えてあげればいいんです。子どもは子どもです。誰かが100%責任を持ってあげないといけません。

「これで完璧だね」とお母さんと子どもで、タッグを組む。ちゃんとチェックして、ちゃんとカバンに入れてあげる。
その姿を見ることで、子どもも「あ、準備ってこうすればいいんだ」と自然と学んでいきます。子どもは怒られずに済むし、先生も怒らずに済む。いい関係もできて、みんなが楽しく過ごせると思いませんか?