白河桃子×安藤哲也 ~時代はイクメンからイクボスへ~
【第1回】「これからは、部下のワークライフバランスを重視する会社が伸びていく」

[左]安藤哲也(NPO法人ファザーリング・ジャパン代表)、[右]白河桃子さん(少子化ジャーナリスト)

イクメンのワークライフバランスと職場の実態

白河: 今日はわたしの「少子化対談」シリーズの第4弾ということで、子育て世代の働き方についてお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

安藤さんと初めてお会いしたのは、まだファザーリングジャパン(FJ)を立ち上げられたばかりの頃でした。まだ楽天の名刺を持っていらっしゃいましたが、あれは何年前ですか?

安藤: FJは2006年からだから、もう8年ぐらい前ですね。

白河: 8年前ですか。その8年の間の「イクメン」という言葉の成長ぶり、定着ぶり、もう本当に素晴らしいものがあると思うんですけれども、今日は、最新のプロジェクトについて伺いたいです。まず、「イクボス」から(笑)。

安藤: 男性の育児参加を軸にいろいろやりましたけど、僕らがやっているのはとどのつまり「男性のライフスタイル革命」なんです。

白河: ライフスタイル革命?

安藤: 男性の役割が変化してきているんです。家事や地域のことって、かつての日本では女性の仕事だったんだけど、核家族や共働き家庭も増えてきてる中そうも言ってられなくなってきている。これからは高齢化するし、男性も仕事だけの人生は辛いぞ、と。もっと積極的に育児や家事、地域活動にコミットしていこう。父親であることを楽しもう!ということで推進してきました。

でも、当のイクメンやワーキングママたちの話をいろいろ聞くと、やはりまだまだ仕事と家庭の両立が難しいという現状があるんですね。本人たちの意識は随分と新しくなったんだけど、やっぱり働き方の問題が大きい。帰りづらい、休みづらい、っていう職場のムードですね。日本人は「協調圧力」に弱い。だからいま「イクボス」を仕掛けています。

現に、子育てしている人の中には仕事と家庭を両立できないことによって離職してしまう女性もいるし、男性だって「育児したい」意識はあるんだけど、結局、時間がないからできないというジレンマに苦しんでいるんです。