「ゼロ秒思考」のメモ書きは世界へ

昨年12月8日からの1週間は、JICA(国際協力機構)のプログラム(http://goo.gl/3SmYk4)で、ムンバイとコルカタに出張した。インド製造業幹部100名に6時間弱でビジネスプランを作成してもらった。

私は2010年から講師しており今年で5年目。筑波大学名誉教授の司馬正次先生が10年前から取り組んでこられた活動の一環だ。インドは中国などとは違い、製造業がまだまだ弱いため、国を挙げて製造業の強化に取り組んでいる。製造業が発展しないと、健全な形で中産階級を醸成できないという重要な国家課題だ。インド人だからといって、誰でもがソフトウェアエンジニアとして活躍できるわけではない。

このプログラムでは、私が準備したテンプレート(http://goo.gl/pAGN2u)に沿って18ページほどのビジネスプランを書いてもらう(http://goo.gl/BBLILe)。事業ビジョン、顧客、製品、競合優位性、戦略、組織体制、数値計画などだ。テンプレートを埋めるので目次、全体構成等で余計に悩むことがないとは言え、わずか6時間弱で全ページを埋めることはそれほど簡単なことではない。

司馬先生からの依頼で2010年に初めてインドに訪問した時は、ラップトップPCを全員が用意できるのかなど色々心配したが、まったくの杞憂だった。インドの大企業、中堅企業の幹部クラスが問題なくパワーポイントを操作し、かつ経営者の観点でビジネスプランをさっさと仕上げていくのを見るのは爽快だ。

思考力、ハングリー精神の強さ、スキル獲得への意欲、PCへの慣れなどの点で、たぶん日本で同じプログラムを実施するよりもレベルが高い可能性すらある。いい悪いは別にして、日本では部下が100人を超えると自らパワーポイントを使って短時間で書類を作成することはかなり減ってしまうのではないだろうか。

ビジネスプラン作成に取り組む直前に、拙著『ゼロ秒思考』(http://goo.gl/xUznv6)でご紹介したA4メモについて考え方や書き方を説明し、準備運動として5~6ページ書いてもらっている。

今年は、「自分の長所」「自分の成長課題」「上司への悩み」「コミュニケーションのポイント」などをそれぞれ1分で書いてもらった。こういうトピックで書くことや、4~6行を1分で書き終えることも初めての経験で、かなり新鮮に映ったようだ。