町田徹「ニュースの深層」
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干支にちなんだ相場の格言では「未年は辛抱」。だが明るい芽も二つある

2015年01月06日(火) 町田 徹
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「ひつじ辛抱」の年、景気が冷え切らないこと祈ります        photo Getty Images

あけましておめでとうございます。

我慢の年になる?

「今年の経済はどうなるのか」――。すでに仕事始めを迎えた読者もまだの読者も、本コラムの愛読者ならば、お屠蘇を飲みながら頭をかすめたのは、この命題だったのではないだろうか。

恒例だが、干支にちなんだ相場の格言から紹介しよう。未(ひつじ)年の今年は「未辛抱(しんぼう)」、つまり「我慢の年になる」というのが定番となっている。

株式相場はともかく、景気に目を向けると、干支の格言は過去3年間、驚くほど的中した。根拠は乏しいとわかっていても、新年を迎えると気になるのが干支の格言といってよいだろう。

一見したところ、企業経営者たちがなかなか大盤振る舞いしてくれそうにない賃上げや、小振りにならざるを得ない政府の経済対策、そしてロシアをはじめとした地政学リスクの高まりなど、未年ならではの辛抱を強いられそうな要因は少なくない。

しかし、よく見れば、意外と大きく上下に振れても不思議のないのが2015年かもしれない。2015年の1回目の今週は、そうした要因を整理して先行きを展望してみよう。

昨年は珍しく干支の格言は外れたが・・・

昨年の第1回でも紹介したが、干支に絡む相場の格言は、「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」というのが定番だ。

過去3年を振り返ると、株式相場は「天井」の格言通り、日経平均株価が2012年(辰年)に前年末比22.9%高、2013年(巳年)に同56.7%高と記録的な高騰を記録した。景気も、実質GDPの伸び率が2012年度(辰年)に前年度比0.7%増、2013年度(巳年)に同2.2%増と一致した動きを見せた。

ところが、「午尻下がり」の昨年は異変が起きた。2014年度の実質成長率は現在のところ、マイナス0.5~1%程度になると予想され、リーマンショックの影響が癒えた2010年度から4年続いた成長にピリオドが打たれるのが確実だ。格言通りの動きである。一方、2014年末の日経平均株価は、前年末に比べて7%高の1万7450円77銭を記録。3年連続の上昇となった。

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