住みたい街2015
2015年01月05日(月)

【沿線革命009】
銀座-晴海に路面電車ができる?

阿部等(交通コンサルタント)

upperline
環状2号線が隅田川を渡る橋。勝鬨橋の下流で築地、汐留と勝どきを結び、湾岸部の交通の要所となる

4年前に「都心に路面電車復活へ」の新聞報道

【沿線革命007】に書いたように、湾岸部は、住宅も職場も遊び場もどんどん増え、住む人も訪れる人も増える一方なのに、鉄道に恵まれていない。今の交通状況のままでは、東京五輪時の観客や選手・役員の輸送もままならず、居住地・就業地としての湾岸部への期待も一気にしぼみかねない。

ここ数年、問題解決のために様々な検討が進んでおり、湾岸部と都心を結ぶ新たな公共交通のニュースを目にする機会が多い。

例えば、日経新聞2011(平成23)年2月2日付の「銀座と晴海の間に次世代型路面電車(LRT)を整備する計画が動き出す。」を読み、多くの人が期待を持っただろう。LRTとは、Light Rail Transitの略で、「軽い」「軌道系の」「交通システム」を示す。

その後、中央区が2011(平成23)~2013(平成25)年度に検討を重ねた経緯を中央区のホームページで参照できる。会議各回の配布資料・出席者・議事録がpdfファイルで全て公開され、膨大な分量となっている。ここでは、その概要を紹介しよう。

中央区総合交通計画

2011(平成23)年度に、中央区地域公共交通会議の中に交通戦略部会が設置され、学識経験者・国・都・警察・バス事業者・住民代表・区関係部署が参加して議論を重ねた。さらにパブリックコメントを受け付けて修正をした上で、2012(平成24)年6月に『中央区総合交通計画』が策定された。

4つの目標の1番が「臨海部の人口増加に対応できる利便性の高い交通を実現する」、9つの施策の1番が「基幹的交通システムの導入」とされた。

中央区は銀座と臨海部を結ぶ中量輸送システム導入を検討(2012.6『中央区総合交通計画』より)
拡大画像表示

そして、「区と交通事業者(未定)が主体となり、都心部(銀座)と臨海部を結ぶ人と環境にやさしい交通手段として中量輸送システムの導入を検討」とされた。

中央区は銀座と臨海部を結ぶ中量輸送システム導入を検討(2012.6『中央区総合交通計画』より)
拡大画像表示
1
nextpage



underline
アクセスランキング
昨日のランキング
直近1時間のランキング
編集部お薦め記事
最新記事