【東京土地のグランプリ004】 港区編
東京№1の高級住宅街・南麻布4丁目を行く

都心とは思えぬ緑と静寂に包まれた地。奥がフランス大使館 

南麻布4丁目:東京で最上位の住宅地のひとつ

国際都市としての東京を代表する住宅地、それが南麻布四丁目だ。

江戸時代の武家屋敷に端を発する由緒ある住宅地であると同時にドイツ、フランス、欧州連合代表部といったヨーロッパの大使館が点在していることから来る国際色とが両立しているのが最大の特徴だ。

最寄り駅の地下鉄日比谷線「広尾駅」周辺のオープンカフェや、犬と散歩している家族連れにも外国人の姿がとにかく目立つものの、六本木などのような雑然とした印象はない。都心でありながら有栖川宮記念公園に接しているほか、大使館の周辺には「うっそうした」と表現したくなる緑が多いためか、むしろ町全体がしっとり落ち着いた雰囲気に包まれている。

学校や病院などの公共施設やスーパーも身近にあることから、生活利便性に関しても非の打ち所がない住宅地と言えるだろう。

住宅も、広い区画に建つお屋敷と、低層を中心にした高級マンションがバランスよく点在している。

戸建ては、建築専門雑誌で紹介されそうな個性的な外観を持つものもある一方、瓦屋根のついた壁で週を囲まれた和風建築も少なくない。ただ、その多くは新たなに建てられたもののようで、外観に古さは一切感じられない。高級住宅街にありがちな、高い壁で覆われ内部の様子がまったくうかがえない豪邸が少ないためだろうか、周囲緊張を強いるような冷たい空気がまったくないのも大きな特徴だ。

マンションは、広尾駅の側に立つ高級賃貸マンション「広尾タワーズ」などを除くと低層物件が中心。特に有栖川宮記念公園の南側に沿ってゆるやかに登る南部 坂から、1ブロック内側に入った一画が高級マンションの集積地になっている。自転車で買い物をする主婦の姿は皆無で、代わりに建物のエントランスには黒塗 りの高級車が駐まって主人が出てくるのを待つ姿をあちこちで見かけた。

外人向けとして有名なヴィンテージマンション「ホーマット」シリーズも3軒ある。そのひとつ「ホーマットアンバサダー」は中庭に純和風な池があるのが特徴 で、取材時には3階と4階に一部屋が、それぞれ205㎡と257㎡という余裕のある広さで、家賃は140万円と、180万円で賃貸の広告が出ていた。同じ く2005年に完成し、白い外観がお洒落な高級分譲マンション「パークハウス南麻布」(三菱地所)では、2階2LDK154㎡が、家賃140万円で募集中だ。

ホーマットシリーズのマンションが高級感を醸し出す