外国人起業家さん、いらっしゃい!スペインが「スタートアップビザ」新設

ニューヨーク・タイムズ(USA)より

2015年01月06日(火)

2013年、失業率27%を記録したスペインは、新たにビジネスを始めるのに適した国とは思えないかもしれない。だが、マドリードやバルセロナは、ロンドンやベルリンなど起業家に人気の欧州諸都市と比べて、生活コストが低く、競争相手も少ない。一方で、人材は豊富だ。スペインなら、シリコンバレーの4分の1の給与でIT技術者を確保することも可能だろう。

しかし、いくら好条件が揃っていても、外国人起業家はビザの問題に直面する。そこでスペイン政府は同年9月、労働ビザに関する新法を制定。EU圏外から優秀な人材や投資を呼び込みやすくするため、投資家ビザや高度技能者ビザなどのカテゴリーを新たに設けた。

ニューヨーク・タイムズ(USA)より

なかでも、スペインで起業する人を対象とした、事業主ビザ(通称「スタートアップビザ」)が注目を集めている。同ビザの申請には、スペイン側の認可を得た事業計画案のほか、事業推進に不可欠な許可書や免許書、金融機関の残高証明等の書類提出は必要とされるが、最低投資額は設定されていない。

また、このビザがあればEU圏内の大半を自由に行き来できる上、スペインの中小企業向け無担保ローンを利用できるようになるなど、さまざまな恩恵もついてくる。ただ、認知度がそれほど高くないせいか、スタートアップビザを通してスペインの居住許可を得た外国人は、いまだ100人に満たない。

すでに英国、カナダ、チリなどが同様のビザプログラムを実施しているが、スペインの新法は他国の入管法の〝いいとこ取り〟をして作ったようなもの。「だから英国やカナダのスタートアップビザよりはるかに簡単に取得できるし、条件的にも〝オイシイ〟」と専門家は明かす。

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