起業家たちの原点

THE GUILD深津貴之【第1回】「全くノープランで会社を辞めて、開発していたアプリがヒットしたので、起業しました」

2015年01月03日(土)
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深津貴之氏

オンライン学習サービスschoo WEB-campusとのコラボレーションで世の中に新しい価値を生み出そうと挑戦する「起業家たちの原点」を紐解くインタビュー企画。その第4弾は、「Toy Camera」や「TiltShiftGen」などのアプリなどを開発するUIデザイナー、「THE GUILD」代表の深津貴之さんをお招きしました。

深津さんは、大学時代にロンドンでプロダクトデザインを学んだのち、2005年にデザインスタジオ「tha ltd.」に入社して、Flashを使ったWEBサイトの構築を中心に行っていました。そして3年半後に独立、写真アプリの成功を期に「Art&Mobile」を立ち上げます。2013年にフリーランスを統括し、スマホ・UIに特化した制作チーム「THE GUILD」を設立し、現在はアプリ開発から広告・アートまで、幅広い範囲で活動されています。

個人のクリエイター活動の延長線上に会社を起こし、代表を務めながら、ご自身もUIデザイナーとして活躍する深津さん。クリエイターとしての深津さんご自身の原点と、THE GUILDを立ち上げた理由、そしてこれから実現したいことについてお話を伺いました。

⇒授業の様子はこちらからご覧いただけます。

個人活動としてのテクノロジーアート作品

— 深津さんは現在、主に個人活動とクライアントワークの二軸で活動されているということですが、まず、いくつか手がけたお仕事について教えてください。

深津 個人活動として最近の派手なものは「THE GIANT MAP」ですね。これはGoogleマップを使ったインスタレーションアートのようなものです。部屋の床一面に超巨大なGoogleマップをプロジェクションマッピングしています。床にセンサーをバーッと張り巡らせて、子どもが歩いた時の足の位置に反応して地割れや爆発が起きたりして、まるでゴジラになったような効果が生まれます。

— ゴジラ体験ができるということですね(笑)。この作品は、どういう経緯で作られたんですか?

深津 もともと去年の頭ぐらいに、「Google DevArt」という、Googleのクリエイティブラボというところが主催していたメディアアートコンペティションがあったんです。それに僕と社内アルバイトの子とで「個人枠で参加してみるか」ということで作った作品です。僕がプログラムパートをやって、彼にデバイス部分を手伝ってもらって。仕事後の時間を使って2人で1ヵ月ぐらいかけて作りました。

また、制作プロセスを全てWEBサイトで公開しながらやるコンペだったので、どういう風にアイディアを出して、どういう風にプロトタイプを出して制作していくのか、という過程全てを公開しながらやりました。それで、コンペでは最終ラウンドの4人に残りまして、Googleの人たち相手に英語でプレゼンをするというところまで行ったんですけれども、残念ながら、力及ばず敗れてしまいました。

— 惜しい…。でもこちらの作品はフランスの美術館に展示されているんですよね?

深津 はい。フランスのゲデ・リリックというテクノロジーアート専門の美術館に来年の2月ぐらいまで展示されています。このコンペは、中間プロセスが全部公開された作品だったので、それを見たフランスの学芸員の方に「子どものためのテクノロジー展をやるので、よかったらそれに出さないか」とお声をかけていただきました。10月に設営へ行ったんですけど、割と静かな空間の中で、ここのまわりだけ子どもが大絶叫で暴れているという、すごく迷惑な作品です(笑)。

— 静かな美術館に子どもが騒げる作品は斬新ですね。

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