選挙
「安倍清和会」×「麻生宏池会」
自民党内派閥争いが始まる

総選挙は楽勝で、自民党伝統の党内派閥の主導権争いが始まるか photo Getty Images

町村派会長は、議長に棚上げ

自民党の町村派(清和会)は12月25日、会長の町村信孝元外相が衆院議長に就任したことを受けて、後任に細田博之幹事長代行を選出し細田派に衣替えした。

党内最大派閥である細田派は、先の12・14総選挙で初当選した新人議員15人のうち5人が入会し、総勢93人の大所帯となった。因みに、総選挙後の現状は第2派閥の額賀派(平成研)がマイナス1人の51人、岸田派(宏池会)はマイナス2人の42人、麻生派(為公会)がマイナス1人の36人、二階派(志帥会)はプラス1人の32人、石原派(近未来研)がマイナス1人の14人、そして大島派(番町政策研)はマイナス1人の13人である。

福岡1区の無所属で立候補・当選した井上貴博氏が麻生派、山梨2区の無所属で立候補・当選した長崎幸太郎氏は二階派入りすることが確定しているが、公認候補で当選した新人議員のうち残る5~6人を巡り各派が争奪戦を繰り広げている。

それはともかく、肝心なのは細田派である。そもそも町村衆院議長は安倍晋三首相(総裁)と波長(ケミストリー)が合っていなかった。

自民党税制調査会(会長・野田毅元経企庁長官)顧問(インナー)として、野田会長とともに消費税率10%への引き上げを強く主張していた。安倍氏の首相再登板のための2012年9月の総裁選に町村氏が出馬したことも快く思っていない。プライドが高く、上から目線と言われる町村氏は安倍首相にとって、目障りな存在であったことは言うまでもない。

こうしたことから、町村清和会会長の衆院議長棚上げ説は総選挙前から取り沙汰されていた。その点、細田氏は小泉純一郎政権の官房長官、自民党幹事長まで務めたキャリアを持ちながら、近年は石破茂幹事長、谷垣禎一両幹事長の下で同代行として、愚痴ひとつこぼさず黒子役を黙々と続けてきた。

共に1944年生まれの町村、細田両氏は旧通産省(現経済産業省)のエリート官僚出身(町村氏は69年入省、細田氏が67年入省)だが、キャラは好対照であり、安倍首相からすれば、事実上の「安倍派」の留守番役には細田氏が最適と考えたのだろう。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら