「親しみを増すことで熟成する関係の価値を信じたい」---ビジュアルコミュニケーションアプリ「Picsee」運営のディヴィデュアル代表・遠藤拓己氏に聞く

Picseeを運営する株式会社ディヴィデュアル代表取締役・遠藤拓己氏

「言葉よりも早く、たくさん伝わる」

これは12月24日にディヴィデュアルがリリースしたビジュアルコミュニケーションアプリPicsee(ピクシー)」のタグラインだ。Picseeはクローズドな環境で親密な人たちと写真を媒介にしたコミュニケーションができるiOSアプリ。

最大の特徴は、親しい友だちと共有できるカメラロールだ。共有するカメラロールはクローズドな環境で作られるため、プライベートな関係で利用できる。グループのメンバーがそれぞれに撮影した写真は、共有のカメラロールに次々に保存されていく。

また、Picseeには通常のカメラアプリでは定番となっているフィルター機能がない。オープンかつソーシャルなサービスでは、写真を加工したり、演出したりすることもあるが、Picseeでは何気ない日常の断片を飾らずに交換しあうことで、親密な関係を醸成することにつなげる。親しい間柄での利用はもちろん、プロジェクトやイベントといった大人数での活用など、ユーザーが新しい使い方を生み出すこともできそうだ。

人間らしいコミュニケーションを通じて親密さを深めるこのサービスは、どのようにして生まれたのか。そして、どこを目指すのか。Picsee上でおこなわれるビジュアルを中心とした非言語的なコミュニケーションは国境を問わないため、世界に広がる可能性をもつ。

Picseeを運営する株式会社ディヴィデュアルは、パリを中心に欧州でメディア・アーティストとして活動していた遠藤拓己氏と、NTT Inter Communcation Centerのキュレーターだったドミニク・チェン氏が2008年に創業した企業。今回、同社代表取締役・遠藤氏に話を聞いた。