“逆オイルショック”は日本経済に好影響と考えるのは早計である
需要の低迷で原油価格が下落?                                                            photo Getty Images

原油価格の下落が止まらない。これだけ短期間に原油価格が下落すると、投資家をリスクオフの方向に向かわせることになる。投資家のリスクオフの動きで、世界的に株式や為替市場が不安低下している。特に為替市場では、円は121円台から一時は117円台にまで買い戻された。

問題は、原油価格の動きをどう解釈するかだ。それが新興国の軟調な景気を示唆するのであれば、世界のリスクマネーのフローが変化する可能性は排除できない。新興国発の相場調整のリスクは上昇している可能性がある。

“逆オイルショック”の背景

原油価格の原因は何か。一部では、ロシアへの経済制裁の影響、産油国が減産を見送り米国産シェールガスへの対抗姿勢を強めている等、様々な観測がある。ここで、説得力ある論点を挙げるなら、それは需要の低迷だろう。

原油価格の下落はわが国や東南アジア諸国にはプラスと言われる。だが、資源国の景気にはマイナスだ。そして、需要や期待収益率の低下が原油価格を下落させているという点を考えると、世界経済にとってのマイナス面は大きいといえる。

特に、新興国の軟調な景気動向は、世界経済の需要を低迷させるファクターだ。原油価格が低迷しているにもかかわらず、ブラジルやインドネシアなどでインフレリスクが高まっている。この動きが広がれば世界経済の先行きは弱気な展開になる可能性は否定できない。

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