クドカン&磯山晶コンビの連ドラ『ごめんね青春!』は、学園ドラマに新たなファクターをもたらした成功作に違いない!
TSB「ごめんね青春!」HPより

クドカンの才能を見出した、磯山さんの非凡な才能

視聴率は振るわないが、TBS『日曜劇場/ごめんね青春!』(午後9時)は良く出来たドラマだと思う。面白い。高校が主な舞台になっているので、とりあえず学園ドラマということになるのだろうが、凡百の作品ではなく、斬新だ。成績不振の理由を探そうと試みたが、よく分からない。

脚本はクドカンこと宮藤官九郎氏。約一年前に『あまちゃん』(NHK)を書き終えてから、これが初めての連ドラだ。プロデューサーは磯山晶さん。TBSにおける過去のクドカン作品をすべて作ってきた。

劇団「大人計画」に所属していたクドカンの才能を早くから見抜き、連続ドラマの脚本を書くよう促したのも磯山さん。その作品は『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)。堤幸彦氏が演出した伝説的名作だ。磯山さんの慧眼がなかったら、クドカンは連続ドラマに進出していなかったかもしれず、となると、国民的ドラマとまで評された『あまちゃん』も生まれていなかったことになる。

磯山さん自身、上智大学在学中に劇団活動をしていたと聞く。多才の人で、漫画も書いていた。腕前はプロはだし。90年にTBSに入社した後の一時期は、小泉すみれのペンネームで、「プロデューサーになりたい」という作品を青年漫画誌に連載していた。

テレビ局内のシビアな日常をコミカルに描いたこの作品は、高く評価され、そのまま専業の漫画家になっていたら、売れっ子になっていたに違いない。北野武(ビートたけし)監督も画家やエッセイストとしても非凡な才能を持つことで知られるが、優れた創作者は表現の場を選ばないらしい。

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