選挙
「民主党健闘!?」東京の25選挙区をめぐる、
不思議な文書と本当の調査結果

自民党の調査では東京は「民主党と接戦は1選挙区のみ」という数字も    photo Getty Images

「東京は5つもの選挙区で民主党優位」!?

衆院選投開票日12月14の5日前の9日午前、「NHK判定会議(12/5)結果」と題したA4版のペーパーが一枚、筆者のもとにメールで届いた。

そこには、東京1区から東京25区までの自民党候補と民主党候補の名前と、NHKの情勢調査を踏まえた判定会議の結果が記されていた。一瞥して、驚いた。民主党の想定外の健闘を示すものだった。

25選挙区のうちの“驚愕の”5選挙区の結果を紹介する。

東京1区:山田美樹39.59%、海江田万里40.52%。東京3区:石原宏高43.53%、松原仁45.68%。東京7区:松本文明36.25%、長妻昭45.0%。東京18区:土屋正忠41.89%、菅直人49.68%。東京21区:小田原潔35.36%、長島昭久52.46% ――とあった。

民主党の枝野幸男幹事長は8日のテレビ番組で、「若干出遅れ感はあったが、日々、街角の反応は高まってきている。何とか行ける」と語っていたので、民主党の巻き返しが奏功しつつあるのかと思った。

それにしても、民主党が25の東京選挙区で議席を獲得できそうなのは東京7区の長妻元厚生労働相と同21区の長島元首相補佐官の2人ぐらいというのが永田町ウォッチャーの相場観だっただけに、この「ペーパー」には違和感を覚えた。

そこで、その信憑性を探ることにした。関係者に直当たりしたところ、真相は簡単に判明した。先ずNHKの情勢調査は6、7両日に実施され、判定会議が行なわれたのは8日だった。さらに数字も全く異なるものであった。この「NHK判定会議結果」は、俗に言う「怪文書」の類である。

考えられる動機は、①劣勢著しい民主党サイド(あるいは同党支持者)が東京選挙区でここまで盛り返してきており、あと一歩の頑張りで議席が獲得できると候補者・陣営に発破をかけるために作成した ②終盤戦を前に、相次ぐ圧勝報道に不安を覚えた自民党サイド(同)が候補者・陣営の気の緩みを心配して危機感を煽って作成した、のいずれかであろう。

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