ヒット商品を生み出したい人へ「自分が心からやりたいと思うアイデアに勝るものはない」高橋晋平(企画開発者)
株式会社ウサギ代表取締役 高橋晋平さん

海外に「Quora」というQ&Aサイトがある。起業家や投資家など、著名な人物も投稿するサイトだ。ここで、ある面白い質問が掲載されていた。それは、「ビジネスアイデアだけでベンチャーキャピタルからお金を調達する事は出来るのか?」というものだ。

これはつまり「アイデアだけに価値はあるのか」ということを尋ねている。この質問に対して、ベンチャーキャピタリストのデービッド・ローズ氏は、デレク・シヴァーズ氏(彼のTED Talkはよく知られている)のブログを引用して答えを書き込んだ。

それは、「実行されないアイデアに価値は無い。泥臭く、愚直に。徹底的に実行する。それが大切だ。」というものだった。アイデアは、それ単体では単なる思いつきにしかすぎない。それを提案し、共感してもらい、実行に移していくことができて初めて価値が生まれる。

例として紹介したのは、起業に関してだが、「アイデアは実施されなければ価値がない」というのは企業内においても変わらない考え方だろう。だが、会社が大きくなればなるほど、組織は硬直化する。そうなれば、斬新なアイデアほど実行からは遠ざかってしまう。

企業内においては、アイデアをどう実行に移していくのかが非常に重要だ。そのためのヒントを、新宿360°大学に登壇した、大手玩具メーカーでユニークなアイデア商品を次々と形にしてきた高橋晋平氏が語ってくれた。

「新宿360°大学」

私はこれまでバンダイでおもちゃの商品企画を担当してきました。ヒットした商品の中には「なんだこれ」と思われるような、ユニークなものもあります。

今回は生まれたアイデアを商品化するために、どうやって社内で提案を通しているのかという点について話したいと思います。

ユニークな商品の数々

まず、これまでに私が企画してきた商品を紹介していきます。みなさんは梱包の際に入っているプチプチを潰すのはお好きですよね? あれが好きなときでもいつでも潰すことができたらいいのではと思い「∞(むげん)プチプチ」を開発しました。同僚からはプレゼンするのをやめておけと言われたものの、大ヒットし、国内外で335万個売れました。

他には、アタッシュケースに入った3億円の6分の1サイズのフィギュアを、フィギュアが流行り始めたタイミングで発売しました。あとは「猫背」というものすごく背骨が曲がった猫のフィギュアで、パソコンの横に置いておくことで猫背に気をつけてもらおうという商品です。

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