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[虎四ミーティング~限界への挑戦記~]
坪井智哉(プロ野球コーチ)<前編>「過酷な米独立リーグ生活」

2014年12月12日(金) スポーツコミュニケーションズ

現役は“お腹いっぱい”

二宮: 現役生活お疲れ様でした。日本のプロ野球で14年、米国の独立リーグで3年。もう、やり切ったという心境でしょうか。
坪井: 十分、お腹いっぱいですね。故障で野球ができないまま終わるのがイヤで昨年9月に痛めていた左肩の手術を受けました。スッキリした気分で今年に臨めたので、満足しています。

二宮: 肩の故障はかなりつらかったそうですね。
坪井: 米独立リーグのサンラファエル・パシフィックスでプレーしていた一昨年、守りでダイビングキャッチをした際に痛めました。ボールを投げるのも苦しいし、バットを構えるのも痛かった……。手術をすれば、しばらくプレーできなくなるので、いろいろなトレーニングをして、なんとかカバーしようと試みましたが、どうにもなりませんでしたね。主治医の先生にも「これは、手術以外ではどうにもならない」と言われました。

二宮: 米国のマイナーリーグはハンバーガーリーグとも呼ばれます。決して恵まれているとは言えない環境でプレーするため、そう呼ばれるのですが、独立リーグはもっと大変だったでしょう?
坪井: 食生活は苦労しました。ほぼ毎日、食事はハンバーガーやホットドックでしたね。それもパンがパサパサでおいしくない。おいしい牛丼が米国にもあれば、どれだけ頑張れたことか(笑)。

二宮: 今回は、そんな坪井さんに「牛すき鍋定食」を用意しました。お肉に火が通るまで2、3分待ってもらって、卵をつけて召し上がってみてください。
坪井: お肉がやわらかいですね。米国にも肉料理がありますが、日本のようにやわらかく調理することがない。だからボリューム満点でも、お肉がとても固いんです。それを米国人も何とも思っていない。牛丼や、この「牛すき鍋」のように、お肉をやわらかく食べる技術は世界に広めてほしいですね。

二宮: 独立リーグはメジャーリーグへの登竜門でもあります。そこで活躍した選手が各球団からスカウトされる。一緒にプレーして、その後、メジャーに上がったりした選手はいましたか。
坪井: 直接メジャーに行った選手はいませんが、傘下のAAA(トリプルエー)やAA(ダブルエー)に行った選手はいます。逆にメジャー経験者が復帰を目指して在籍していたのでリーグのレベルは高かったです。

二宮: 日本に来た外国人もいたのでしょうか。
坪井: 結構いますよ。元横浜DeNAの左腕ブランドン・マンや、元広島の外野手フレッド・ルイスは今季、ランカスター・バーンストマーズというチームで同僚でした。

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