日本が世界を動かす
2014年12月11日(木) 赤羽 雄二

日本人一人ひとりが行動を起こすために、「頭を前向きにする習慣」を! (第3回)

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〔PHOTO〕gettyimages

実行できる人になる

前回に続き、『頭を前向きにする習慣』についての第3回をお送りする。

第1回でご説明したような日本の根本的な危機について誰に話しても、反論はあまりない。ただ、私の話を聞くまでこの問題を深刻に考えていなかった人の方が多いし、そういう人たちは、聞いたからと言って具体的に何かを変えようというわけでもない。

円安にともなう一部企業の好景気と株高は、一見明るい話題を提供してくれるが、国際競争力の低下という日本の本質的問題を解決してくれるわけではない。

私は、日本人がいわゆる「ゆでがえる」状態にあると考えている。深刻な問題が起きているのに、変化が少しずつなので、あまり気がつかず、のんびりしている。あるいは、問題に気づかないふりをして、日々過ごしている。気がついたときには、すでに手遅れになってしまう状態だ。

鍋がもっとぐらぐら煮えている状況でも、ほとんどの日本人は変わろうとしない。企業も一部を除いて、この状況に本気で対処しようとしていない。ハングリー精神が強い人に出会うことはまずない。

一方、世界はすさまじいスピードで変化し、激烈な競争をくりひろげ、ダイナミックに発展している。頑張れば、かなりの確率で成功する。頑張らなければ、家がなく、食べ物がなく、治療が受けられず、家族もなく、死ぬという状況が待っている。

その差は実にはっきりしていて、誤解の余地がない。「頑張って成功する、生き残る」「必死になって働いて、家族を助ける」という概念は当然だし、ハングリー精神が強いとか弱いとかいう話自体、多分ないのだと思う。世界はいま、「ハングリーにやるしかない新興国」と、「ハングリーにやると素晴らしい成果を得られる欧米諸国」と、「ハングリー精神を忘れてしまった日本」とに分けられるのではないだろうか。
 

頭を前向きにする習慣』
著者= 赤羽雄二
幻冬舎エデュケーション新書 / 定価840円(税込み)

◎内容紹介◎

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●1ページ1分以内で書き切る
●頭に浮かんだ感情も、洗いざらい書き出す
瞬時に課題を認識・整理・解決、そして意思決定まで進める「ゼロ秒思考」を鍛えれば、頭も気持ちも軽くなり、考えが明確になる。マッキンゼーで14年間活躍した著者が行きついた、人生に好循環を起こす画期的思考法!

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