賢者の知恵
2014年12月09日(火) 週刊現代

大ブームの「食事法」その効果と落とし穴 医師2人が誌上大激論!「一日1食派」vs.「一日5食派」長生きするのはどっちだ

週刊現代
upperline

一日3食。これが日本に昔から伝えられる規則正しい食事回数のはずだった……。今、巷を賑わせている、一日1食と一日5食。この正反対の食事法を実践している医師2人は何を語るのか。激論90分—。

どこに医学的根拠があるの?

南雲 これまで著書などでも公言してきましたが、私は食事を一日1回しか摂りません。朝と昼を抜いて夜に食べています。その代わり、夜は自分の食べたいものを好きなだけ食べるようにしている。

林田 そうした食生活に私としては異論がありますが、まずは理由をお聞きしましょう。

南雲 僕は、今から20年ほど前、体重が80㎏くらいあったんですよ。それが原因で、心臓と関節に負担がかかってしまっていた。ダイエットも色々試したのですが、どれも続かなくて……。その中で、初めてしっくりきたのが「一汁一菜」だったんです。

林田 ご飯と汁物、そしておかずを一品だけ食べるという、日本古来の食事法ですね。

南雲 最初は一日3食でした。ただ、前の晩に暴飲暴食をすると朝は胃がもたれている。昼を食べると午後は眠くて仕事がおろそかになる。そのため徐々に食事回数を減らしていくうちに、一日1食に落ち着いたのです。この食事法を始めてから体重はみるみる減少、肌や血管年齢も若返り、59歳になった今でも、身体はすこぶる好調です。

林田 あえて、空腹状態を作るということですよね。でもそれではストレスが溜まって性格が攻撃的になったり、それが逆に過食の原因になったりすることもあるのではないですか。

南雲 そんなことは全くありません。人間が毎日3食きちんと食べるようになったのは、先進国のみの習慣で、それもごく最近のことです。今も世界に飢餓に苦しむ国が多くありますが、実はそういった国のほうが出生率が高いんです。つまり、我々人間は飢えに直面したときこそ、生命力が湧いてくると言えます。

林田 いや、少子化の原因は社会的なものが大きいと思いますし、そもそも飢餓状態が健康に良いという医学的な根拠はどこにあるのでしょう。

南雲 私はあらゆる若返りの医学的効果を検証してきましたが、満腹の時に活性化される因子は何一つありません。

 逆にお腹がグーと鳴る時こそ、若返りホルモンである成長ホルモンが肌や消化管を若返らせるのです。また、「サーチュイン遺伝子」と呼ばれる遺伝子は、空腹によって活性化し、人間の体内に存在している傷ついた細胞を修復してくれる。これにより、がんや脳卒中、心臓病の予防にもなります。

次ページ 実際、あらゆる動物実験で食事の…
1 2 3 4 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ