中国
習近平主席が南京大虐殺記念日に「反日演説」!? 総選挙中にも着々と進む中国の「対日外交」に日本はどう対応すべきか
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今年から「国家公祭日」になった南京大虐殺記念日

総選挙まで1週間を切った。選挙モードで全国的に騒々しいかもしれないが、永田町は閑散としているし、霞が関も例年よりのんびりモードである。永田町や霞が関を歩いていると、日本の内政も外交も停滞させる総選挙とは何なのかと思えてくる。

だが、日本が停滞している間にも、中国の「対日外交」は動いている。習近平主席が12月13日に南京入りし、大々的なイベントを準備中だ。それは、南京大虐殺公祭日記念式典である。

12月13日---中国人なら誰でも知っている南京大虐殺の屈辱の記念日である。中国は、1937年のこの日を中心に、日本軍によって30万以上の無辜の市民が虐殺されたと主張。1985年には、南京郊外に大虐殺記念館をオープンさせた。

私も訪れたことがあるが、日本人に虐殺された遺骨で造ったという「300000」のモニュメントや、「中国人100人斬り」を競い合う日本兵の記事などが大量に展示されている。大虐殺記念館は修学旅行の訪問先にも指定されていて、私が訪れた時も、高校の女性教諭が生徒たちを前に、「わが民族は絶対にこの暴挙を忘れてはならない!」と絶叫していた。

習近平主席の「鶴の一声」で、今年からこの日は、13億の全国民で哀悼する「国家公祭日」に指定された。大虐殺記念館は現在、改装中で、12月13日の習近平主席の訪問に合わせて、大々的にリニューアルオープンするという。

習近平主席は今年3月28日にドイツで、「30万人以上の罪もない中国人が日本軍に虐殺された」と強調する「反日演説」をおこなった。また、7月7日には、以前このコラムでも記したように、1937年に日中戦争が火ぶたを切った北京の南西部の盧溝橋で、強烈な「反日演説」をぶった。同様の演説を、今週土曜日に再び、南京でおこなおうとしているのだ。

すでに中国国内では、南京での日本軍の残虐性を説いた『血火記憶』という本が、小中高校の副読本に指定された。また、『南京1937』というマンガの版権を世界中に売ろうという動きも起こっている。

江蘇ラジオでは11月17日から、『生存者の証言』と題した、虐殺から生き延びたという30人の老人たちへの連続インタビューを放送している。「鬼っ子」(日本軍人)が南京の若い女性を強姦して妊娠させ、彼女のはらわたを割いて胎児を殺したとかいう話が連日、放送されているのだ。