【沿線革命002】
上野東京ラインの開業がもたらす恩恵とは

阿部等(交通コンサルタント)

JR東日本が2002(平成14)年に発表した計画(http://www.jreast.co.jp/press/2001_2/20020310/pdf/20020310_1.pdf)によると、以下のように所要時間が短縮される。具体的なダイヤはまだ発表されていないが、おおむね計画通りになると思われる。

大宮⇔品川、東京⇔水戸、横浜⇔上野など、いずれも利便性が向上する (JR東日本HPより)
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上野東京ラインと湘南新宿ラインのどちらを選ぶ?

赤羽以北と横浜以西は、上野東京ラインと湘南新宿ラインのどちらでも行き来できるようになる。湘南新宿ラインは特に大きな変更はないと思われ、赤羽-横浜の所要時間は、停車駅と時間帯によるが、おおむね48~52分である。上野東京ライン経由の列車がどのくらいとなるか予測してみよう。

宇都宮・高崎線の赤羽-上野の所要時間は朝ラッシュ上りを除きおおむね10~11分、東海道本線の東京-横浜は同様におおむね25~27分である。東京- 上野の所要時間と両駅での停車時間を加えて6分程度とすると、赤羽-横浜は41~44分程度となり、湘南新宿ラインより短時間となる。

また、昼間の運行本数を比較してみよう。湘南新宿ラインは、等時隔でない1時間4本である。宇都宮・高崎線は、それぞれほぼ等時隔の1時間4本、併せて8本である。東海道本線は、ほぼ等時隔の1時間6本である。1時間当り、東京を中心に北方面8本と南方面6本の少ない6本の運行となったとしても、湘南新宿ラインの4本より多い。

となると、所要時間も運行本数も上野東京ライン経由が湘南新宿ラインに勝り、赤羽以北と横浜以西の行き来はほとんどの人が上野東京ライン経由を利用することになろう。ただ、上野東京ラインは横須賀線とは直通運転しないので、鎌倉・逗子方面との行き来で乗り換えを嫌う人は湘南新宿ラインを選ぶことになる。