住みたい街2015
2014年12月05日(金)

【沿線革命002】
上野東京ラインの開業がもたらす恩恵とは

阿部等(交通コンサルタント)

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上野東京ライン開業で、宇都宮・高崎・常磐線と東海道本線が結びつく(JR東日本HPより)

上野東京ラインの上野-東京は2015年3月14日に開業予定で、去る6月4日にはレールが締結し、既に試運転及び乗務員訓練も始まっている。

宇都宮・高崎線と東海道本線との直通

上野-東京は、かつては山手・京浜東北線の他にもう1つ複線の線路があった。東北新幹線に神田付近の空間を明け渡した1974(昭和49)年4月までは、特急「ひばり」「とき」の一部などが運行していた。残された東京の北側と秋葉原から上野の線路は、車両の引き上げや留置に使われてきた。

今回、寸断されていた神田付近を、東北新幹線の直上にもう一つ高架橋を造る重層高架形式とし、40年ぶりに線路が復活する。上野東京ラインの開業により、宇都宮・高崎・常磐線と東海道本線が直通運転するようになる。秋葉原への停車も検討されたが、費用とスペースの面から見送られ、上野-東京は全列車がノンストップである。

大宮-上野は同じ線路を走行する宇都宮・高崎線と、水戸・土浦・柏方面からの常磐線という2つの複線の鉄道が、上野東京ラインという1つの複線に合流するので、全列車は直通できず、一部は上野折返しとなる。

上野東京ラインのロゴ

宇都宮・高崎線からは、大宮-さいたま新都心-浦和-赤羽-尾久-上野-東京-新橋-品川-川崎-横浜の順に停車する。

常磐線からは、我孫子-柏-松戸-北千住-南千住-三河島-日暮里-上野-東京-新橋-品川の順に停車する。

どこが便利になるか

上野東京ラインの開業により、どの行き来がどれだけ便利になるのか見てみよう。

JR東日本が10月30日に発表した直通運転の概要(http://www.jreast.co.jp/press/2014/20141022.pdf)を整理してみる。
 ・宇都宮・高崎線
   東海道本線と相互直通
 ・常磐線
   朝通勤ピーク時間帯(東京駅概ね8:00~9:00)から取手以南の快速が品川まで直通
   データイムでは土浦方面からの普通の一部を品川発着に
   夕夜間帯では取手以南の快速を品川発着に
   特急はデータイムの全列車と夕夜間帯の一部列車を品川発着に
 ・朝通勤ピーク時間帯の直通本数(南行)は3線各5本、計15本
 ・上記は平日の輸送体系で、土休日は平日に準じた輸送体系

以上により、宇都宮・高崎・常磐線の沿線から東京都心や川崎・横浜方面へ、また東海道本線の沿線から上野や大宮への行き来が非常に便利になる。乗り換えが不要となる上に、所要時間が短縮される。

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