メディア・マスコミ
年間600万ドルの収益を生み出す「テキサス・トリビューン」---設立5年目を迎えた非営利メディアの新展開とは?
The Texas Tribune(テキサス・トリビューン)のトップページ

年間600万訪問、4000万ページビューを記録

編集長のエヴァン・スミス氏 〔PHOTO〕gettyimages

2014年11月、2009年創設の非営利のローカルメディア「The Texas Tribune(テキサス・トリビューン)」が設立5年目を迎えた。

オースティン・ベンチャーズのベンチャーキャピタリスト、ジョン・ソーントン氏が中心となり創設。2009年のスタート前には、ソーントン氏が200万ドル(約2億円)、個人や法人からの寄付も360万ドル(約4億円)集めた。CEO兼編集長には、テキサスの月刊誌「Texas Monthly」にて18年間在籍、編集長も務めたエヴァン・スミス氏が就任。ピューリッツァー賞受賞記者などをはじめ、現在は50名ほどのフルタイムスタッフで運営をおこなう。

テキサス・トリビューンは、調査報道はもちろん、まちに関するインタラクティブなデータベースを作成している。ちなみに、トラフィックの3分の1はデータページとなっている。2013年には、年間600万訪問、4000万ページビューという規模に成長した。

このメディアが5年を迎えるにあたり、さまざまなジャーナリストやメディアが記事を寄せている。たとえば、ニューヨーク・タイムズのデイヴィッド・カーは「Journalism, Independent and Not」と題した記事でテキサス・トリビューンについて記している。

カー氏は5年前、編集長のスミス氏から話を聞いたときはメディアとして無理だと思っていたが、実際にはこれまで2700万ドル(約30億円)が集まる有力なメディアをなった。ピュー・リサーチ・センターによれば、アメリカの非営利メディアのうち75%は年間で100万ドル(約1億円)の資金集めにとどまっている(日本ではこの規模ですら存在しないが)。

非営利メディアではあるが、マネタイズには抜け目がない。年間の収益は600万ドル(約7億円)にのぼる。これを支えるのは、イベントビジネスであり、年間100回ほど実施している(直近開催のイベントはこちらのページから確認できる)。

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