賢者の知恵
2014年12月01日(月) 週刊現代

急増中!エラそうだけど、下手な医者「私、失敗しますので」 患者が次々と死亡する群馬大病院「ドクターX」はいなかった

週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

失敗しても開き直る。死亡した患者がいるのに同じ手術ミスを繰り返す。下手なのに態度だけはデカい—そんな医者はあなたの周りにもいる。被害に遭わないためには、いったいどうすればいいのか。

難しい手術をやりたがる

「第2外科では、'10年12月から今年6月までに、92人の患者に対して肝臓の腹腔鏡手術を行っています。そのほとんどを、このA医師が執刀していました。問題になっている腹腔鏡による肝臓の区域切除は、非常に難易度が高く、この医師にしかできなかったようです。でも、患者が数名亡くなった時点で普通は『おかしい』と気づくはずですよね」(全国紙前橋支局記者)

群馬大学医学部附属病院で肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者が、術後2週間から100日のうちに8名も死亡していた事件。執刀したのは、すべて同じ男性医師A—同病院第2外科に所属する40代の助教だった。

現在、同病院では関連するグループの手術を停止しているが、今月19日に消化器外科の外来を訪れると、待合には診療を待つ患者が溢れていた。壁に掲げられた外来担当表には、A医師の名前も貼り出されている。病院の広報担当者に聞くと、「(A医師は)いまも勤務はしています」という。

病院は、14日に会見を行い謝罪したが、手術と死亡の因果関係は「調査中」。だが、そもそもこのA医師が行った手術自体に無理があったのでは、と疑問を抱く専門医は多い。都内の大学病院消化器外科部長で肝臓の治療が専門の医師は、こう懸念を示す。

「今回騒動になっている『肝臓の区域切除』は、肝臓の4分の1から3分の1程度を、大きく切り取る手術です。切除しすぎると肝機能が維持できなくなり、肝不全を起こす危険もあり、どのくらい切除できるか事前に精密に検査し、慎重に手術しなければならない。

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