地方だからできる"再現性のない会社"を目指す~宮崎発ベンチャー「アラタナ」の挑戦

2014年12月01日(月) 濱渦 伸次

みなさん、はじめまして。"ネットショップの「今」と「未来」をあつくする"を理念に掲げる「アラタナ」という会社の代表取締役をしている濱渦伸次です。この連載では、アラタナと私、それ以外の企業や人も含めて、地方で会社を経営あるいは仕事をすることについて、現状とこれから実現していく未来についてお伝えできたらと思います。

アラタナは2007年に宮崎で創業し、この7年で100名を超える会社に成長しました。Eコマース一筋に5000社近いお客様にサービスを提供しています。一時期は東京、福岡と支社を拡大してきましたが、昨年度までに全ての支社を本社である宮崎に集約し、100名を超える社員(平均年齢29歳)がここ宮崎の一拠点に集まっています。

よく人から「なんで宮崎なの? 」「よくやってるよね」といったことを言われるので、今回はまず"なぜ宮崎なのか"をお話をさせていただきます。

地方の採用力は東京に勝る!? 地方ならではのランチェスター戦略

アラタナの一番の強みは人。県内外から優秀な人材が集まり"ダイバーシティ"化していることだと思っています。求人サイトにはほぼ出さず、自社サイトからの応募が8割です。クリエイターが全社員の約7割のアラタナがどうやって採用しているか。ちょっとだけその秘密を公開します。

アラタナには苦い思い出があります。創業間もない頃、誰も知らない会社に若者が1人飛び込んで来て、すごい熱意でアラタナに入りたいというのです。嬉しくて嬉しくてしょうがなかったのですが、入社直前に断られてしまったのです。

理由は知名度。地元国立大学の7割が公務員志望という宮崎において、ベンチャーは"悪"なんです。親御さんが反対するです。当時はこれはどうしようもないことだと思いました。でも、なんとかしないといけない!と思い、その対応策として出たアイデアがテレビCMでした。

宮崎は何を隠そう民間のテレビ局が2チャンネルしかありません。NHKいれてたった4局! 要は民間2局をジャックすれば宮崎のほとんどの方に情報を伝えることができるのです。ステキ! しかも宮崎だけであれば想像をはるかに超える激安価格。テレビで採用CMをやれば間違いなく安心してもらえる! そう思い、試しにテレビCMを打ってみたら大当たり。いろんな方から「テレビCMやってるよね? すごい!」とまるで宮崎の大企業であるかのような印象をもってもらうことに成功したのです。

今だから言えますが、当時は社員20人、売上は1,000万そこその赤字企業。大博打でした(笑)。今でもお盆期間や年末年始など、都心で働く宮崎出身者が"帰省"するタイミングでCMをうたせてもらっており、いい反応があります。

その他にも、アラタナ24hというオウンドメディアを使って会社の魅力を伝えたり、チキン南蛮食べ放題面接という訳の分からない企画をやったり(笑)、全国でそこそこ目立つのではなく、自分たちの地域で圧倒的に目立つという、ランチェスター戦略でアラタナは多くの優秀な才能を集めています。




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