第5回ゲスト:北方謙三さん (前編)
「ヘミングウェイのマッチョな美学は明らかにコンプレックスの裏返しでしょうね」

2014年11月29日(土) 島地 勝彦
〔写真〕峯竜也 〔構成〕小野塚久男 〔撮影協力〕Panacee

月産350枚の文豪を迎え、文学を語り合う

島地 今回は文豪・北方謙三先生がゲストだから、高尚な話を期待していいぞ。

日野 ホントですか? 北方先生は、どんなに脱線しても最後にはビシッと締めていただける方ですから心配はしてません。問題は・・・。

北方 シマジさんのほうだよな。わかってる。俺にまかせておけ。

島地 じゃあ、まずは何か飲みましょう。シングルモルト。そうだなあ、アードベッグのちょい古のやつ。水を少し入れてシェイクしてちょうだい。

北方 ぼくはいつもオン・ザ・ロックで飲むことが多いんだけど、今日は先輩と同じもので。

島地 文豪、ロックより水で割ったほうがいいですよ。スコットランドに行っても、ウイスキーをロックやストレートで飲む人はほとんどいないだから。「それをやるのはアメリカ人と日本人だけだ」って。

北方 水で割ったほうが体にいいいのはわかってますけど、氷がちょっと溶けた頃合いがうまいんですよ。

島地 開高(健)さんがずっとストレートで飲んでいて、早くに逝かれてしまったでしょう。あの人の書いたものをもっと読みたかったのに。だから、現代の文豪・北方先生にはちょっと体のことを考えてもらって、これからも素晴らしい作品で楽しませてくださいよ。

日野 なんですか、この穏やかなスタートは。前回なんて、座薬を2発ぶっこんだ話から始まったのに。

1
nextpage



昨日のランキング
直近1時間のランキング