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頑張ったのは認めるけれど 羽生結弦「5回も転んで2位」フィギュアの採点基準が、よく分からない

2014年11月29日(土) 週刊現代
週刊現代
〔PHOTO〕gettyimages

包帯姿でポイントUP

フリー154・60。総合237・55。「暫定1位」—。

電光掲示板に羽生結弦の得点が表示された瞬間、中国・上海の会場は、喜びと驚きが混じったような歓声に包まれた。

8日に開催されたフィギュアスケートGPシリーズ中国杯、男子フリープログラム直前の6分間練習で、羽生は中国の閻涵と衝突。頭部と顎から出血する傷を負ったが、羽生は出場を志願。包帯で傷を隠した痛々しい姿で、フリーを演じきった。

衝突の影響から本来の演技とはほど遠く、結局、得意の4回転ジャンプの際も含めて、演技のなかで、計5回も転倒した。

前日のショートプログラム(SP)も不調で2位。アドバンテージはなかった。それでも最終的に、SP1位だったロシアのコフトゥンに優勝こそ譲ったものの、総合で2位という驚くべき結果だった。

演技を終えた直後には、怪我を押してまで演技をさせるべきだったのか否か、議論が沸騰した。しかし、少し時間が経って冷静になってみると、羽生の健闘には感動しつつも、この「5回も転んで2位」という結果に疑問を持った人もいたのではないか。

現地で解説を担当したスケート解説者の佐野稔氏は、「羽生選手の包帯姿が加点になった」と語る。

「今シーズンの羽生選手のフリーの曲は『オペラ座の怪人』。あの曲は怪人の悲しみや愛の表現が求められますが、傷を負ったことで、怪人の心情を見せることができた。それがジャッジに反映されて、得点につながったんです。

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