北京のランダム・ウォーカー

「新たな大国関係」と「アジアの安全観」---北京APECと米中首脳会談で深まった習近平主席の自信

2014年11月24日(月) 近藤 大介
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マレーシアのナジブ首相と 〔PHOTO〕gettyimages

いまや完全に中国びいきのマレーシア

今週は、先週に引き続いて、北京APEC(アジア太平洋経済協力会議)における習近平外交についてお伝えする。

11月10日の日本のニュースは、安倍・習近平の「仏頂面会談」に集中したが、APEC首脳会議の開幕を夕刻に控えたこの日も、習近平主席は午前中から5人の首脳との会談を、人民大会堂でせわしくこなした。同席したのは、前日までと同じ王滬寧・党中央政策研究室主任、栗戦書・党中央弁公庁主任、楊潔篪・外交担当国務委員(前外相)の3人組である(安倍首相との会談のみ王と栗が欠席)。

トップバッターは、ASEAN(東南アジア諸国連合)の親中国・マレーシアのナジブ首相である。マレーシアは、前世紀のマハティール時代は「ルックイースト政策」で日本を頼っていたが、いまや完全に中国びいきだ。

習近平: 「今年は両国の国交40周年にあたり、全面的な戦略的パートナーシップの不断の発展を推進させたい。チンジョウとクアンタンの産業区は、両国の提携の象徴となるものであり、かつ中国とASEANの提携の模範となるものだ。マレーシアは2015年のASEAN議長国だが、中国は全面的にバックアップしていく。わが国が提唱するシルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの建設を、共に進めていこうではないか」

ナジブ首相: 「マレーシアは、中国とのさらなる貿易と投資の拡大を望んでいる。昨日の習近平主席の演説は、素晴らしかった。アジアインフラ投資銀行が早く起動し、中国がASEANにおいて信頼のおけるパートナーとなることを希望する」

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