小型ロボットの活躍がインカの遺跡を救う

ニューヨーク・タイムズ(USA)より

2014年12月02日(火)
〔PHOTO〕gettyimages

ドローンをはじめとする小型ロボットが未来の生活を便利にすると期待されるなか、南米では考古学調査に新風を吹き込んでいる。

ぺルーでは文化庁の副大臣が、ドローンでの区画整理や遺跡調査を積極的に進めている。遺跡発見の可能性があるスポットは約10万カ所とされているが、法的に登録されているのはわずか200カ所。それ以外の土地は、調査されないまま売却されてしまうか、違法に人が住み始めてしまう恐れがある。こうしたことを防ぐためにも、撮影した写真を使った地図や模型の製作が急いで進められている。

ニューヨーク・タイムズ(USA)より

ドローンが調査にもたらすメリットは多い。これまで一カ所の調査に小型飛行機を複数回飛ばし、2ヵ月を費していた。だがこれを使うことで、10分程度で終えることができるようになった。1機100ドル(約1万円)から手に入れることもでき、数十万円掛かっていた調査費用も、大幅に削減できるという。

ドローンだけでなく、ラジコン戦車も遺跡の探索に大活躍だ。上空からのみ撮影可能とされてきた場所や、狭く複雑に入り組んだ建造物の中を調査することができる。

メキシコのピラミッド遺跡「テオティワカン」では、1900年前の王家の墓をロボットが探索したこともある。神殿の地下に隠れていたトンネルを発見し、考古学や歴史学をはじめ、多くの分野に影響を与えた。ペルーではどんな新発見があるのか、期待は膨らむ一方だ。

COURRiER Japon
2014年12月号

(講談社刊、税込み800円)発売中

amazonこちらをご覧ください。
楽天
こちらをご覧ください



最新号のご紹介

COURRIER最新記事
Ranking

「クーリエ・ジャポン」

More
Close