[アイランドリーグ]
徳島・島田直也監督「独立リーグでの経験をDeNAで」

日本一へ大きかった引き分け

 今季は初の独立リーグ日本一に、入野貴大(東北楽天5位)、山本雅士(中日8位)のドラフト指名と、いいシーズンの締めくくりができました。独立リーグ日本一はチーム一丸となって戦った結果です。ピッチャーが抑え、バッターが打ち、レギュラーメンバーのみならず、控えの選手も役割を果たしました。

 特にBCリーグ王者・群馬との独立リーグ・グランドチャンピオンシップでは扇の要である小野知久の負傷を他の選手がカバーしましたね。アクシデントが起きたのは1勝1分で群馬に渡った第3戦の前日練習。投内連携の練習中に小野が送球を目に当ててしまったのです。本人はきちんと目が開けられない状態で、第3戦以降は控えの高島優大が代役を務めました。

 第3戦は大量失点を喫して敗れたものの、第4戦以降は、その反省を生かしたのでしょう。第4戦で完投勝ちを収めた入野をはじめ、バッテリーで打線の強い群馬を抑えました。

 このチャンピオンシップで大きかったのは第2戦での引き分けです。先制しながら、相手の主砲フランシスコ・カラバイヨに同点3ランを浴び、その後もムダな失点を与えて3点を勝ち越されました。

 台風接近で雨が強くなり、もう最後のイニングと覚悟した7回、選手たちが驚異的な粘りを見せてくれました。松嶋亮太の2ランと小林義弘のソロで8-8の同点に。この回限りでコールドゲームが告げられ、負け試合を引き分けに持ち込めました。

 チャンピオンシップのルール上、5戦を終えて3勝に満たなくても勝ち越していれば優勝になります。この引き分けにより、徳島は3戦以降、1勝1分以上が日本一の条件とハードルが下がりました。実を言うと、僕はこの規定を引き分けた後に認識したのですが(苦笑)、精神的にも優位に立って敵地に乗り込めたことは間違いありません。

 僕は監督になってから、選手に「最後の最後まで諦めず、全力プレーをすること」を求めてきました。シーズンラストの大舞台で、それを選手が実践してくれたことは非常にうれしかったです。