FORZA STYLE“ファッション&ライフスタイルマガジン”
2014年11月20日(木) 干場 義雅

干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"
第14回 ブルネロクチネリのジーンズ

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ブルネロクチネリのジーンズ

数々の男性誌に携わりながら、編集者として、ファッションディレクターとして、さまざまなアイテムを見てきた編集長の干場義雅が、40代の男性のライフスタイルを豊かにする厳選したワードローブをご紹介。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは減価償却できるので高額でも良い、しかし白シャツや白い無地のTシャツのように常に白いまま着たい消耗品は、高額なものよりコストパフォーマンスを重視した方が経済的だと言います。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」「移り変わる流行よりも普遍的で美しいものを」。干場が掲げる哲学を突き詰めていくと……、ブルース・リーが提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック・モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的かつ無駄のない、シンプルで美しいスタイルが浮かび上がってきます。足ることを知れば、自ずと本質的なワードローブが揃うのです。第13回はコチラ

シルエットも色落ち具合も理想に近い、ブルネロクチネリのジーンズ

大人の仲間入りをする40代だからこそ、「余計な小細工はせずに、外見はなるべくシンプルにベーシックなアイテムが似合う男性に!」というのがフォルツァスタイルの考え方。そんな男性像にとって欠かすことのできないカジュアルスタイルの基本となるアイテムは、なんといっても白いTシャツと色落ちの良いブルージーンズ。

そこで、今回お勧めするのはブルネロ クチネリというイタリアのラグジュアリーブランドのジーンズです。ジーンズと言えば、やはり原点はアメリカ。スウェット同様、若い時からさまざまなアメリカブランドやヴィンテージのものなどを穿いてきましたが……。長い目で見ると、オリジンであるリーバイス®501を越えられるものにはなかなか出会えません。しかし、リーバイス®501は、時代とともに進化はしているものの、普遍的が故にシルエットに若干野暮ったさがあるのも事実です。最近では、オーダーで理想の色落ちを作ってくれるものもありますが……、丁度良い色落ちに辿り着くまでに時間もかかるものです。自然に穿き込まれたような色落ちが理想なため古着で探したりもしますが、他人の穿きグセが自分にぴったりハマる確率はだいぶ低いのです。

そんなジレンマを解消してくれたのが、このブルネロ クチネリのジーンズ。実に、計算されて作られているジーンズで、デニムを得意とする日本で生産されているもの。 「中庸」という言葉を的確に捉えているブルネロ クチネリ氏の考え方は素晴らしく、「ジーンズなら、この色」というのを見事に具現化し、偏ることなく調和を取り、これ見よがしではないラグジュアリーを提案しています。ジーンズというと、洗いがかかっていないリジッドのものを穿き込んで育てていくのが一般的なデニム好きの考え方ではありますが……。納得のいく色になるまでには時間もかかるものです。そう考えると、このブルネロ クチネリのジーンズは、色落ちも美しく、ダメージもなく、大人が買ってすぐに穿けるものとしてお勧めなのです。

シルエットは、現在主流の裾にかけて細くなっていくテーパードスリム。このままの状態で穿くことももちろんできますが、自分の脚の形には裾幅が太かったので、17.5cmから16.5cmにお直しして詰めて穿いています。大人のデニムとしては、ストレッチの効いているものが理想ですが、こちらはストレッチが効いていないもの。とはいえ、ブルネロ クチネリのジーンズは毎シーズン少しずつ進化をさせており、ストレッチが効いたモデルもありますので、そちらを選んでみるのも良いかも知れません。

いずれにしても、こういったなんてことのないベーシックなブルージーンズをサラッと穿きこなせる大人こそ、フォルツァスタイルの目指す男性像。自分の体型さえ維持できれば、10年なんて余裕で穿けてしまうベーシックな1本です。長く使えるアイテムにこそ投資をして、本当に良いものを揃えていってみてはいかがでしょうか? デニムこそ、“エコラグ”の考え方が適応するのです。

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

干場義雅
FORZA STYLE編集長

数々の男性誌に携わりながら、編集者として、ファッションディレクターとして活動。2010年に独立後は、新聞、テレビ、雑誌、ラジオなどメディアの枠を超えて多方面で活躍中。

 




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