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Apple Payで勢いづく米国のモバイル決済: 日本での開始は? FeliCaとの棲み分けは?

2014年11月20日(木) 小林 雅一
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〔PHOTO〕gettyimages

米国で長らく待たれたモバイル決済が普及の兆しを見せている。先月下旬に始まったアイフォーンによる決済サービス「Apple Pay」の出足が好調で、この波及効果によって「Google Wallet」など競合他社によるモバイル決済も利用者を増やしているという。

●"Apple Pay Gives Glimpse of Mainstream Appeal for Mobile Payments" The New York Times, NOV.14, 2014

期待に違わぬ出足のApple Pay

これまで米国のモバイル決済は、おサイフケータイなどが普及した日本よりだいぶ遅れをとってきた(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40404)。たとえばグーグルが2011年に開始したGoogle Walletは、スマホに搭載された非接触IC技術「NFC」を使ったモバイル決済の嚆矢として注目を浴びたが、肝心の決済用リーダー(読み取り機)が小売店などになかなか浸透せず、結果、泣かず飛ばずの状態が続いていた。

このためICT業界関係者の間では、圧倒的なブランド力と端末の普及台数を誇るアップルが参入しない限り、米国ではモバイル決済は離陸しないと見られていた。そして先月20日、アップルが待望のモバイル決済を開始したわけだが、冒頭のニューヨークタイムズ記事によれば開始後1ヵ月間の消費者(ユーザー)の反応は極めて良好だという。

今のところApple Payが利用できる小売店舗数は全米でも、せいぜい22万店舗程度と限られている。が、それらの店舗では目立ってモバイル決済の利用者が増えているという。たとえば「Walgreens」という全米展開の小売チェーンでは、Apple Payのサービス開始以来、モバイル決済の利用者数がそれまでの2倍に跳ね上がった。

Apple Payが消費者に受けている理由は、アップルのブランド力や人気以外にも、そのサービス自体の使い易さが最も大きいという。Apple Payで支払いを済ませるには、小売店のレジにあるリーダーにアイフォーンをかざし、指紋入力するだけでいい。このようにシンプルで使い易いユーザー・インタフェースが、消費者の好感を呼んでいるようだ。

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