現代新書
現代新書『認知症の「真実」』著者 東田勉氏インタビュー
〝認知症〟は国と医者が作り上げた虚構の病だった!
認知症の「闇」に斬りこんだ介護ライターが見た「希望」とは?

これまで語られることのなかった認知症治療薬の副作用、医師の診断能力の不足などの問題点を指摘するとともに、 薬に頼らない新しい介護や医療を紹介した衝撃作。本書を読むことで家族や貴方の運命が変わるかもしれない!?

11月19日に現代新書より『認知症の「真実」』が発売される。高齢者の薬害問題に正面から取り組んだ渾身のリポートだ。世界に前例のない超高齢社会へと突き進む日本で、向精神薬が過剰に用いられ、廃人にされたり死へ追いやられたりするお年寄りが無数に存在するという。そこで用いられる「病名」は認知症。しかし、認知症という名の「病気」は存在しない。そこには、国と医者が作り上げた巨大な虚構がある。そのからくりを読み解き、医療過誤というワナに落ちないよう警告を発するのが著者の東田勉氏だ。我が身に降りかかる前に、知っておかなければならない落とし穴のありかを尋ねた。

Q 『認知症の「真実」』を読んでいちばん驚かされたのが、認知症という名の「病気」は存在しないというくだりでした。世の中には、認知症という病気があると思いこんでいる人が多いのではないでしょうか?

東田 認知症とは、認知機能が衰えて社会生活に支障をきたした「状態」を指す言葉です。認知症を引き起こす原因疾患は、70あるとも100あるとも言われています。代表的なアルツハイマー病を筆頭に、四大認知症と呼ばれる4つの疾患が認知症の9割を引き起こすというのが現状では医学の常識とされていますが、具体的にどれが入るかは時代によって変わるのです。多い順番も、時代によって変わります。時代によってと言うより、学者や医者の都合によってと言ったほうがいいかもしれません。たとえば日本では、15年ほど前まで脳血管性認知症がいちばん多いとされていました。それがアルツハイマー型認知症に首位を奪われ、いつの間にか2位に浮上してきたレビー小体型認知症よりも少ないことになったのです。それと同時に、全体の2割近くを占めていたアルツハイマー型と脳血管性の混合型認知症が忽然と消えてしまいました。

Q いったい、15年前に何があったのですか?

『認知症の「真実」』の著者東田勉氏

東田 1999年11月に、アリセプトという薬が発売されました。これは、日本の製薬会社エーザイが世界で初めて開発したアルツハイマー病の治療薬です。この薬が登場してから、認知症(当時は痴呆)をめぐる動きが活発になりました。そして、厚生労働省が発表する認知症高齢者の数が飛躍的に増え始めたのです。2004年12月には、痴呆を認知症と呼び換えるという決定が厚生労働省から発表されました。2005年からは、認知症を知ろうという政府の大キャンペーンが始まり、今も続いています。