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2014年11月20日(木) 赤羽 雄二

経営改革を進める第2の鍵: 既存事業の抜本的改善-詳細なアクションプランと厳しい進捗管理

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〔PHOTO〕gettyimages

「経営改革を進めるには7つの鍵を同時に開けること」( http://urx.nu/egky )という提案をさせていただいた。今回は第2の鍵について、詳しくご説明したい。

「ビジョンと戦略の変更、全社員への浸透」( http://urx.nu/egkH )を進めつつ、それに合わせて既存事業をゼロベースで見直す。過去の成功にとらわれず、最速で立て直すためには、思い切った経営改革方針を立て、それを詳細なアクションプランと必達目標に落とす必要がある。

長らく利益を上げており、自部門が会社の屋台骨を支えているという自負を持ち続けている既存事業の幹部は「自分のやり方が悪かった、事業環境の変化に対応しきれなかった」とは夢にも思わないことが多い。そのため、社長は自ら問題点をえぐり出し、断固とした態度でプッシュする必要がある。

過去に成功した経営幹部ほど、悪意はないが、業績を挽回できると内心信じている。「もう少し我慢すれば、必ずまた大きく貢献できる」と思っているため、経営改革に本気で取り組むことができない。取り組もうとしても部下の多くが子飼いであるため、何だかんだで反対する。どうしても保守的にならざるを得ない状況で、柔軟な発想をしづらい。

合意やコンセンサスを重んじる社長はそういった反対を押し切ることができず、経営改革がスタートする前に挫折してしまう。本当に深刻だと考えるならば、周囲にいい顔をし続けることなく、社長のリーダーシップを発揮する勇気が必要だ。激動の時代に合意やコンセンサスを重視し過ぎると命取りになる。

社長は、アクションプランと必達目標を決定した後、週次・月次の進捗確認会議を開催し、自ら厳しく進捗を管理する。経営改革が確実に進むかどうかは、社長が保守的な経営幹部に妥協せずにきっちり追い込めるかどうか、既存事業部の部課長の大半に自分の意思を直接伝えることができるかどうかによっている。何をやるべきかの迷いよりは、反対を押し切ってどこまで頑張れるかだ。

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