現代新書カフェ
2014年11月17日(月) 西村博之,池上正樹

ひろゆき×池上正樹 徹底討論〈後篇〉
まず「働く=お金を稼ぐ」という考え方が間違っている!

あなたは大丈夫? 40代以上の100万人がひきこもるニッポン〈後篇〉

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ひろゆきこと西村博之氏と、『大人のひきこもり――本当は「外に出る理由」を探している人たち』(講談社現代新書)を先ごろ上梓した池上正樹氏による対談の後篇。「ひきこもるようになったのも、お前の育て方が悪いんだ」――ひきこもる子どもから〝逆襲〟された時、親はどう対処すればいいのか。ひきこもり当事者の多くが気にする「履歴書の空白」を解決する方法はあるのか。外に出たい、人の役に立ちたい、働きたい。でも、どうすればいいのか……と思い悩んでいる人たちに贈る、まずは社会と接点を持つためのヒントとは。

〈前篇〉「なぜこんな日本になってしまったのか」はこちら

スキルを磨きながらひきこもっているのかもしれない

池上 よく行政や全国各地のひきこもり家族会の講演会に呼ばれるんですけど、そこで必ず聞かれるのが、うちの子どもが――子どもといっても30代、40代なのですが――「ずっとネットをやっている。どうすればやめてくれるでしょうか」という質問なんです。「親としては辞めさせたい。でもいくら辞めろといっても辞めてくれない」と。

ひろゆき 何をしているのかにもよるんじゃないですかね。ネット上のものをひたすら見ているだけで、単に消費しているだけだとすると、テレビを見続けているのと一緒で、あんまり意味がないです。でも、その中でまあゲームでもいいですし、プログラムとか歌を作ってみるとか絵をかくとかでもいいんですけど、何らかのスキルが伴うことをやっているんだとしたら、それはスキルとして伸びていく可能性があるので、そこを閉じちゃうのはもったいないと思いますよね。

池上 そこに何か、もしかすると答えというかチャンスがあるかもしれないですからね。

ひろゆき (「ずっとネットをやっている」と言っても)彼があるいは彼女がスキルを磨く何かをやっているかもしれないじゃないですか。

池上 そういう見方ができるかどうか、なんですね。親から質問されて私が答えているのが、否定しても意味がないので「とことんやらせるしかないんじゃないですか」ということなんですけど。

ひろゆき ただ、(繰り返しになるけど)本当にネット上のゲームをただ消費しているだけですと、何もその人の中には価値が残らないので、それはどうにかすればいいんですけど。

池上 何をやっているか、それを見極めることが大事になってきますね。 

大人のひきこもり
著者= 池上正樹
講談社現代新書/本体価格800円(税別)

◎内容紹介◎

40歳以上のひきこもり+潜在群は推定100万人もいる。このままでは、老後の蓄えがなく頼りの年金さえ受け取ることができず、いずれ「老後破産」 せざるをえない人が激増する可能性が高い。どうすれば、日本に潜むこの大問題を解決できるのか。親も子も、どうすればいいのか、誰に相談すればいいのかわ からず、気持ちばかりが焦ってしまう。ハローワークを訪ねてみても、同じ求人がグルグル回る「カラ求人」や、非現実的な「神様スペック」を求める企業が少 なくない。そうこうしているうちに、時間だけが過ぎていき、やがて家族ごと地域の中に埋没してしまう――。ひきこもりが「長期化」「潜在化」する背景と、 外に出るための新たな取り組みを探った。

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