干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"
第12回 アディダスのスタンスミス

アディダスのスタンスミス

数々の男性誌に携わりながら、編集者として、ファッションディレクターとして、さまざまなアイテムを見てきた編集長の干場義雅が、40代の男性のライフスタイルを豊かにする厳選したワードローブをご紹介。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは減価償却できるので高額でも良い、しかし白シャツや白い無地のTシャツのように常に白いまま着たい消耗品は、高額なものよりコストパフォーマンスを重視した方が経済的だと言います。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」「移り変わる流行よりも普遍的で美しいものを」。干場が掲げる哲学を突き詰めていくと……、ブルース・リーが提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック・モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的かつ無駄のない、シンプルで美しいスタイルが浮かび上がってきます。足ることを知れば、自ずと本質的なワードローブが揃うのです。第11回はコチラ

もっともスニーカーらしいスニーカー、アディダスのスタンスミス

大人の男性が履いて似合うスニーカーは色々あると思いますが……。女性の意見に耳を傾けてみると「スニーカーはあくまでスニーカー」であって欲しいらしく、奇をてらわず、定番の白いスニーカーを普通にサラッと履いている男性に好感を持つそうです。

となると浮上してくるのが、世界的人気のこの2足。バスケットシューズの原型になったコンバース オールスターと、テニスシューズを代表する存在であるアディダスのスタンスミス。数あるブランドが、このモデルをなぞったスニーカーを出している通り、すべてのオリジン的な存在であり、長年にわたり多くの人に愛されてきたお勧めの定番モデルなのです。

シンプルで定番的な白のスニーカーをサラッと格好良く着こなせることこそフォルツァスタイルが目指すべき男性像。上述した女性の意見を参考にする限り、高額のスニーカーを選んで履くのは得策ではないですし、経済的でもありません。知性のある大人の男性だからこそ、「スニーカーはあくまでスニーカー」。足ることを知っていることが格好良いのです。

かつて復刻したスミス ハイレットや、2014年1月、2年ぶりに進化を遂げて復活を果たしたものなど、幾種類かリリースされていますが、なかでもお勧めは1番ベーシックなタイプ。タンのロゴやヒールがネイビーのモデルを好んで履いています。なぜなら、カジュアルスタイルでも、ネイビー色をベースにスタイリングすることが多いからです。

スニーカーなので、本来はジャストフィットで履く方が足には良いのかもしれませんが、個人的には1cm大き目サイズを選ぶのがお勧め。シューレースをギュッと絞って、足のカタチを細長く見せると格好良く履きこなせます。

スタンスミスは、1973年の誕生以来、いつの時代もスニーカーの定番として多くの人々に愛され、まさに時代を超えて履きこなすことができる名作。15,000円程度なので履きつぶしてしまったとしても、そこまで後悔はないでしょうし、また欲しいと思ったときほぼ同額で手に入れること ができるというのも魅力的。まさに“エコラグ”を代表するスニーカーなのであります。

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

干場義雅
FORZA STYLE編集長

数々の男性誌に携わりながら、編集者として、ファッションディレクターとして活動。2010年に独立後は、新聞、テレビ、雑誌、ラジオなどメディアの枠を超えて多方面で活躍中。