「文章力は、伝達力の基本」
【第7回】「起承転結」は、最悪の書き方

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【第6回】はこちらをご覧ください。

前回解説したように、「わかりやすい文章」を書くためには、「わかりやすい文章構造」と「わかりやすい文章表現」で書かなければいけません。今回はその「文章構造」について解説します。

分かりやすい文章の構造とは?

「分かりやすい文章」の詳細を書く前に、まずは大枠の構造を理解して下さい。分かりやすい文章にするためには、

要約→本文→まとめ

の3構造で書くことが重要です。これはつまり、

・まず、これから伝えたい内容を要約する
・本論を書く
・再度「要約」を書いてまとめる

ということです。

細かいテクニックよりも、まずこの3構造を意識することがなにより大事です。逆にいえば、この3構造で書いてあれば、それだけである程度は「分かりやすい文章」になります。

「3構造」と書くと、なんだか難しそうですが、そんなことはありません。今まで書いていた文章の最初と最後に「要約」を追加すればいいだけです。

この「3構造」は、多くの「階層(全体・章・段落)」で使えます。

・全体: 全文の要約→全文を書く→全文のまとめを書く
・章 : その章の要約→章の本論を書く→その章のまとめを書く
・段落: その段落の要約→段落の本論を書く→その段落まとめを書く

前後に本論の要約を書くだけで、文章の分かりやすさが格段に上がります。

最初の「要約」は、読み手に準備をしてもらうためです。「これから○○について話をしますから、そのつもり(そういう意識)で聞いて下さい」という準備をしてもらうのです。読み手がこの準備をしているのと、そうでないのとでは、理解に大きな差が出ます。

最後の要約(まとめ)は、「伝えたい内容の念押し」と「記憶の定着」が目的です。長い文章になると、どうしても途中の内容がぼやけてきます。そこで最後に念を押すのです。またそうすることで、読み手の頭の中に「結論」が記憶され、定着します。いろいろ忘れてしまっても、「伝えたかったことだけは覚えている」という状態を作れるのです。

だからこそ、このふたつが重要なのであって、そのために本論を「要約で挟む」という構造にします。

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