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[BCリーグ]
群馬・川尻哲郎監督「来季にいかしたい監督1年目の経験」

2014年11月13日(木) スポーツコミュニケーションズ

 監督として初めてのシーズンは、球団としては5年ぶりとなるリーグ制覇、そして独立リーグチャンピオンシップ進出を果たしました。しかし、改めてシーズンを振り返ると、いろいろなことが手さぐりだったなと感じています。指揮官として、選手たちとどう接するのか、どんな戦略を立てるのか、さらには試合中にゲーム全体の流れを読むということも、初めての経験でした。結果的にチームは勝ち越したものの、良かったこともあれば、反省することもあり、とても勉強になったシーズンとなりました。

強力打線の裏にあったエースの好投

 プレーオフを振り返ると、新潟アルビレックスBCとの上信越地区チャンピオンシップ、そして石川ミリオンスターズとのリーグチャンピオンシップは、いずれも2勝をして王手をかけた後に連敗を喫し、逆王手をかけられたところからの優勝と、厳しい戦いが続きました。それでも最後の最後、大事なところで勝つことができたのは、今シーズンの強さが表れていたと思います。

 エース格だったロバート・ザラテや、フランシスコ・カラバイヨ(ともにベネズエラ)をケガで欠き、明らかに戦力ダウンした後期、1勝7敗4分と大きく負け越した新潟との地区チャンピオンシップは、新潟が優位な状況にあったことは間違いありません。しかし、私の中では負け越していることを気にはしていませんでした。というのも、後期の優勝の可能性がなくなった時点で、すぐにプレーオフに、頭も気持ちも切り替えていたからです。チームにとってはプレーオフでどう戦うかが最重要課題であり、とにかく投打の柱であるザラテとカラバイヨの調子を取り戻すことが先決だったのです。

 新潟との地区チャンピオンシップは2勝2敗1分けと、史上初の第6戦までもつれこむ大接戦となりましたが、最後に勝ち切ることができた、そのキーマンはやはりザラテにあったと思います。特に最後の第6戦は、彼の好投がチームに勝利を導いてくれました。その試合、5回までわずか1安打と今季最優秀防御率に輝いた田村勇磨投手に抑えられ、完全に新潟ペースでした。しかし、チームに焦りはありませんでした。確かに彼はいいピッチャーですから、打ち崩すのは容易ではないとは予想していました。

 とはいえ、中3日での登板でしたから、「とにかく球数を投げさせよう。そうすれば、必ずチャンスは訪れる」という戦略をたてていました。案の定、100球に近づいたあたりから、ボールが抜けることが多くなり、それを群馬の打線が見逃さなかったのです。しかし、打線が逆転できたのも、またこうした戦略をたてることができたのも、すべてはザラテが最少失点に抑えるという前提にありました。そして、ザラテは期待通りに好投してくれ、計算通りの展開にもっていくことができたのです。

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