「文章力は、伝達力の基本」
【第6回】「分かりやすい」には2種類ある

〔PHOTO〕Thinkstock by gettyimages

【第5回】はこちらをご覧ください。

「分かりやすい構造」と「分かりやすい表現」

わたしたちの文章は、単に「分かりやすい文章」「分かりにくい文章」と評価されることが多いです。ですが、ひとくちに「分かりやすい」「分かりにくい」と分類されても、「何が『分かりやすい/分かりにくい』のか?」「どのポイントを改善すべきなのか?」は分かりません。

文章力を身につけるためには、その前にまず、自分の文章の問題点および改善点を明らかにしておかなければいけません。

結論からいいますと、「分かりやすい」には2種類の要素が混在しています。2つの要素がそろってはじめて「分かりやすい文章」になるのです。

同時に、その2つの要素を区別なく考えていると、的確な「対策」ができなくなります。「分かりやすくしよう」とがんばっても、なかなか成果が出なくなります。ですから、まず「分かりにくい文章」は何が分かりにくいのかを、要素別に分解して考えてみます。

文章の分かりやすさを決める2つの要素とは、「文章構造」と「文章表現」です。この2つがそろって、初めて分かりやすい文章になります。

逆に、「その文章が、分かりやすい理由」は、

「文章構造」が分かりやすく、かつ「文章表現」も分かりやすいから

なのです。

多くの方が「分かりやすい文章が書けない」と悩み、また他人から「あなたの文章は分かりづらい!」と悲しい評価を受けています。そして自分なりに努力をします。ところが、なかなか上達しません。なぜか?

それは、改善ポイントが明確になっていないから、あるいは改善ポイントが間違っているからです。直すべきポイントが正しく明確に分かれば、自分で対策を講じることもできます。しかし、もしそれが分からなければ、もしくは間違って認識していれば、いつまでたっても「分かりやすい文章」は書けません。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら