元CEOエリック・シュミット氏が語る"Googleのやり方"
「目標を達成できたら、その目標設定は低過ぎたということだ」

2014年11月4日(火)、書籍『How Google Works---私たちの働き方とマネジメント』(日本経済新聞出版社)の刊行を記念し、Google会長エリック・シュミット氏と元Google日本法人代表取締役の村上憲郎氏のトークセッションが開催された。

本書は、シュミット氏が経験、実践してきたGoogleの特異なマネジメント手法をまとめたもの。トークセッションでは、本の内容をもとに、Googleの経営や意思決定、採用など多岐にわたるトピックが語られた。モデレータを務めたのはNikkei Asia Reviewの小柳建彦氏。

やるべきことは「素晴らしい製品を作ること」だけ

まず、シュミット氏が語ったのは戦略について。Googleのビジネスプランは、通常の会社が策定するそれとは違う。市場調査、製品ロードマップ、目標や予算すらない。一体どのようにしてビジネスの展望を見ていたのかという問いに、シュミット氏はこう答えた。

「古典的なビジネストレーニングを受けている人は多くいるかもしれないが、やらなければいけないことは"素晴らしい製品を作ること"、それだけだ」

また、「企業買収を事後報告してきた共同創業者のセルゲイにその価格を聞くと、『そんなことどうだっていい』と返されたんだ。別のときには、セルゲイに許可した額の2倍、200万ドルをも新しいアイデアのために使われて、さすがに僕も怒ったよ」と話し、会場の笑いを誘った。
 

How Google Works---私たちの働き方とマネジメント』
著者= エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ他
日本経済新聞出版社 / 定価1,944円(税込み)

◎内容紹介◎

テクノロジーの進歩は消費者と企業のパワーバランスを激変させた。この環境下では、多面的な能力を持つ新種の従業員―スマート・クリエイティブ―を惹きつけ、魅力的で優れたプロダクトを送り出す企業だけが生き残る。戦略、企業文化、人材、意思決定、イノベーション、コミュニケーション、破壊的な変化への対応といったマネジメントの重要トピックを網羅。「コンセンサスには意見対立が必要」「悪党を退治し、ディーバを守れ」「10倍のスケールで考えよ」などなど、著者2人がグーグルの成長に貢献しながら学んだビジネスの真髄を初公開!

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しかし、そのときのセルゲイ氏のアイデアから生まれたサービスは、かたやGoogle Mapとなり10億人が使うサービスに、かたや100億円の利益を生むGoogle AdSenseに成長した。

「だから、僕が間違っていたということになる(笑)。インターネット時代においては、素晴らしい製品さえあればお金は後からついてくる。売上がなくても、高い評価ゆえにお金を集めている企業はたくさんある」

まさに「予算よりもアイデア」が"Googleのやり方”だ。

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