「ひとつの指標にフォーカスすること」 データ計測・分析を通じて市場に最適なプロダクトを生み出す手法「リーン・アナリティクス」
『リーン・アナリティクス』著者、アリスター・クロル氏

最適なプロダクトを最適な市場に

10月24日(金)、米国カリフォルニア州に拠点を置くグロース戦略の専門チーム「AppSocially(アップソーシャリー)」が「GROWTHCON(グロースコン)」を開催した。同社の創業者兼CEO・高橋雄介氏や顧客開発担当 執行役員・平井敬氏らが中心となり運営・進行をおこなった。

初回となる今回は、リーン・アナリティクス』著者であるアリスター・クロル氏が登壇し、データに基づいて優れた製品や企業を素早く構築していく手法について実践的に学ぶ「LEAN ANALYTICS実践ワークショップ」を実施した。

スタートアップで浸透しつつあるリーンスタートアップは、ムダを省き、繰り返し改善する手法を推し進め、正しいプロダクトとマーケットを見つけるために、継続的な構築・計測・学習のサイクルの重要性を示すコンセプト。

リーンアナリティクスはなかでも「計測(分析)」に焦点を当てる。今回のグロースコンでは豊富な事例を交えながらその手法やコンセプトを紹介。「リーン・アナリティクス」がテーマということもあり、アナリストや分析の重要性を確認できる機会となった。

はじめに「リーン」アプローチについてのサイクルが共有された。アイデアをもとにプロダクトを制作し、データを集める。データ分析を通じてアイデアをブラッシュアップさせていく。リーン・アナリティクスではデータを計測・分析に重点を置く。

スタートアップにおけるアナリティクスの目的は、「資金を切らす前に、顧客を満足させる最適なプロダクトを最適な市場に提供するために反復すること」。計測には指標がつきものだが、どのような指標がよいとされるのかについても触れた。データはどうやって切り取るのか、どう理解するのかが重要になるからだ。

「Understandable(理解できること)」「Comparative(比較できる)」「A ratio or rate(比率)」「Behavior changing(行動を変える)」の4つを挙げた。とくに4つ目が重要だという。「なにも変えないとしたら、指標が悪い。指標は、自分自身を知ることを助けてくれる」と話した。

具体的な指標は、それぞれ「Qualitative(定性型)」「Quantitative(定量型)」「Exporatory(探究型)」「Reporting(報告型)」というもの。そのほか、情報についても先行する指標(情報)と遅れてくるものとがあると述べた。これらの指標をもとに仮説を照らし合わせていくという流れだ。

ドロップボックスではひとつのフォルダになにか入れている人、フェイスブックでは登録から10日以内に7人の友だちとつながる人は長期的なユーザーになる可能性が高い、などの実例が共有された。