神田エリアで「動く街づくり」を目指す「THINK! TOKYO LOCAL」プロジェクト---EDITORY・河原田保彦氏に聞く

2014年11月12日(水) 佐藤 慶一
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3~4年の期間をかけてエリアを拡大していく

「このプロジェクトは現状、EDITORYが事務局として活動をしていまして、仲間や協力者を増やしているところです。そのため、イベントには神田・神保町にかかわるさまざまな企業の方に参加していただいています」

10月7日には、活動のひとつである、「TOKYO LOCAL Thinking」の第1回目を開催。プロジェクト対象地域の30企業50名ほどを集め、エディトリーやプロジェクトの紹介をおこなった。同24日には第2回目を実施。20企業40名ほどが参加し、「この街をより魅力的に伝えることや資源の有効活用方法について」などを考えた。

その結果、「外の人に対してPRが不足している」「男性のための街のイメージが強い」「秋葉原や皇居など、周辺の人が集まる場所から人の流れをつくる」「安い家賃の場所に若い起業家が挑戦したくなるような仕組みをつくる」「街の中心地となる場所をつくる」「夜も楽しめる場所を増やす」「学生と大人が上手く交流できる仕組みや場をつくる」「新しい人が活躍できる新たなコミュニティをつくる」など、長年この街で商売をする中華料理やカレーの飲食関係、出版・本屋関係、44年の歴史をもつ芸術学校、EDITORYで働くライターやデザイナー、そしてデベロッパーなどさまざまな立場の参加者から活発なアイデアが生まれている。

11月12日には第3回目が、12月4日には第4回目をおこなう。街の問題を掘り下げると同時に、来年からのアクションにつなげるため、多くの人に参加意識をもってもらうことが狙い。12月中旬からは、今回のプロジェクトエリアで輝いている人を毎日紹介する「TOKYO LOCAL PEOPLE」を開始し、情報発信をすすめていくようだ。

「THINK! TOKYO LOCAL」プロジェクトの活動エリア

冒頭で神田エリアと紹介したが、具体的にみていこう。北は御茶ノ水、南は竹橋、東は神田駅、西は神保町といった範囲となっている。このエリア内には、エディトリー、オフィスビル、大学といった、さまざまな施設が混在している。

プロジェクトをすすめるにあたり、4つのステップを想定しているという。ステップ1は、エディトリーが旗を振り、仲間を増やす段階。ステップ2は、企業や街の空いた場所を活用したイベントを開催する段階。ステップ3は、ステップ2までの実績を利用して、行政まで巻き込んで、広範囲なイベントや街に小さくても色々な変化が起こせる段階。ステップ4は、大学などを巻き込んだ段階だ。ステップ4の到達まで3~4年の期間をかけて、地道に進めていくという。

「このエリアは過疎や地域問題などの問題点があるわけではないですが、自分たちの街をもっと面白くできるという余地がいっぱいあると思います。でも、その面白いと思う感覚は、世代や立場によって全然変わってくる。だからまずはそんな世代や立場や職種の方が集まって考える場、いわば「THINK!」が重要だと考えています。

簡単にいくプロジェクトだとは思っていませんが、今までの2回の集まりでも小さな問題は見えてきました。その問題に対して、私達EDITORYのコワーキングの強みである、違う業種同士の人が出会う場を創出し、コラボレーションする機会をつくり、その範囲をどんどん拡大していく。そして、何か変化を起こすには決裁権者を巻き込まないと、動かないことが多くありますので、そこも忘れずにただ考えるだけではなく、実際にこの街が動くとプロジェクトにしていきたいと思います」

利害関係が違うさまざまな業種・規模の企業を巻き込むため、しばらくはその調整などに奔走することになる。大きな変化をもたらすためには、地道なことが必要なのだろう。

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