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エボラ・パニック 日本上陸は目前「人類滅亡まで、あと100日」の最悪シナリオ徹底シミュレーション

週刊現代 プロフィール

こんなウイルスがアジアの過密都市に流入すれば大感染が起こるのは明らかだ。

ウイルスが変異を起こす

さらに、国際情勢の変化でアジアへのウイルス流入リスクも高まっている。たとえば中国は天然資源や開発利権を狙ってアフリカ各国に100万人以上の国民を派遣。ダム建設といった大型公共工事を請け負うなど関係強化を加速している。

13・6億人もの人口を抱える中国で感染が始まれば、世界規模の影響を与えることは必定だ。現在、世界が中国を注視しており、10月23日には一部メディアが「西アフリカから帰国した広東省の43人がエボラ検査で陽性だった」と報じた。すぐに打ち消す報道が流れたが、虚実入り混じった情報が飛び交う緊張状態となっている。

こうした事情に加え、さらに感染が想定以上に爆発的なものになる可能性もあると危険視する専門家もいる。アメリカ内科医・外科医協会エグゼクティブディレクター、ジェーン・オリエント医師は、こう話す。

「現在エボラ・ウイルスは呼吸を通しては感染しないとされ、対策も体液への接触を防ぐことを中心に行われています。しかし、このウイルスはエアロゾル感染すると考えられるのです。

たとえば患者が嘔吐した際、勢いが激しいと、空気中に汚染された微小な滴が飛び散る。その一部は乾燥して粉のようになり、空気中にとどまります。通常、ウイルスは乾燥した状態では感染しないとされますが、エボラの場合、空気中を浮遊している小滴内で90分経っても1%のウイルスが感染力を持っていたとする研究があります。このウイルスは、わずか10個以下でも人に感染し、死に至らしめる。1%残っているだけでも感染は起こります」

ウイルスに感染すれば、最悪どのような最期が待っているのか。

その恐怖を、国立感染症研究所呼吸器系ウイルス研究室長、WHOインフルエンザ・呼吸器ウイルス協力センター長などを歴任し、現在は生物資源研究所所長をつとめる根路銘国昭氏が語る。

「1976年に世界で初めて確認された患者第一号はスーダンの綿花工場の従業員でした。最初は風邪かと思っていたら、両目が真っ赤に染まり、皮膚の至るところに赤い発疹ができた。

やがて体中の臓器が破壊され、鼻や口から大量の血が滝のように流れ出した。下痢の汚物にも大量の血が混じり、尻も真っ赤。発熱から11日後に血をまき散らしながら亡くなりました。

エボラは致死率が高いだけでなく、免疫機能をすり抜ける、いわばステルス機能も持つ。まさに史上最強のウイルスと言えます」