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エボラ・パニック 日本上陸は目前「人類滅亡まで、あと100日」の最悪シナリオ徹底シミュレーション

週刊現代 プロフィール

今回のエボラ出血熱の大流行はシエラレオネ、リベリア、ギニアといった西アフリカの国々から始まった。これまでに1万人近い人々が感染し、約4900人の死者が出ている。

しかし、世界の医療関係者を震撼させたのは、医療先進国にまでウイルスが入り込み、二次感染を起こしたことだった。

9月30日、アメリカ・テキサス州ダラスで、リベリア国籍の男性がエボラ出血熱と診断され、のちに死亡。治療にあたった看護師2人が二次感染した。同国では現在までに、この看護師が発症後に接触した人など120人超が経過観察を受ける異常事態となっている。

またスペインでも死亡した患者と接した看護師らが二次感染。さらに看護師と接触した人が高熱に倒れ、三次感染が疑われている。フランスでも二次感染した疑いで看護師が隔離された。

〈医療先進国では万が一、エボラ・ウイルスが上陸しても、感染が広がることはない〉—。多くの専門家がそう公言してきたが、期待は見事に裏切られた形だ。

エボラ・ウイルスの研究で世界的に知られるカリフォルニア大学サンフランシスコ校のチャールズ・チウ教授が語る。

「残念ながら、今後、週に1万人の感染者が出るという数字さえ、甘い見積もりと言わざるを得ません。

このままアウトブレイクをコントロールできなければ、封じ込めは不可能になります。どのエリアでも継続的に感染者が出つづける、『エンデミック』という危機的状態になる。アジアに感染が広がった場合、とくに人口密度の高い東京や上海などの大都市で大きな混乱が起きるでしょう」

アメリカで感染者が出たダラスなどは自動車通勤が一般的で、家々が密接していることも少ない。だがアジアには人口過密の大都市が多い。たとえば日本では、朝晩の通勤ラッシュで人々が狭い列車内でひしめき合い、接触するのが常だ。チウ教授はこう指摘する。

「エボラ・ウイルスは、すでに発症している感染者の体液との接触で感染します。患者の排泄物や吐瀉物、血液。あるいは至近距離でくしゃみをされて大量の唾や痰などに触れる。ドアノブなどを介して体液と間接的に接触し、その手で目や鼻、口元に触れても感染します。

問題は、初期症状がインフルエンザに似ていて、深刻にとらえられない場合があることです。咳はあまり出ませんが発熱、嘔吐、強い吐き気、筋肉痛、疲労感、下痢などの症状が出ます。

興味深いのは、これらに加えて、しゃっくりが出ることです。エボラ出血熱でしゃっくりが出たときには、どこかで内出血が起きている可能性があり、死に至るリスクも高くなる」