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緊急対談浅川博忠×鈴木哲夫 あまりに、あまりに迂闊な女性閣僚たちへ
大特集 潮目は変わった!政界大動乱が始まる

家計簿の付け方を学べ

鈴木 今回の女性閣僚の相次ぐ不祥事を見て、閣僚の「身体検査」の甘さが指摘されています。しかし、小渕優子氏の収支報告書については、身体検査以前の問題でしょう。そもそも収支報告書は公の、表に出ている情報ですし、あんなデタラメは家計簿でだってありえません。

浅川 おっしゃる通り、あまりに迂闊です。群馬の選挙管理委員会も「小渕家だから」といって甘い目で見ていたのかもしれません。

鈴木 小渕氏は額賀派のエースで、派閥が全面的にバックアップする「未来の総理」。ましてや一度大臣を経験している。そんな人だから、収支報告書を調べなかったのでしょう。

浅川 しかし、事件の経緯、答弁の様子を見ていても、小渕氏が嘘をついていたとは思えませんね。単純に、政治家として至らないところがあったということ。

鈴木 そう思います。今回の件で考えたのは、小渕優子氏は、小渕家の2つのDNAを受け継いだのかな、ということです。それは正直な人柄と、カネへの感覚の緩さです。

私はかつて小渕恵三元総理の番記者で、話を聞き出そうとよくハコ乗りしたものです。元総理と、秘書と、私だけという空間で質問をするわけですが、答えづらいこともはぐらかさず、「申し訳ないけど、答えられないんだよなぁ」とまっすぐに返されたのが印象的です。

浅川 その小渕元総理の代から秘書を務めた折田謙一郎氏が、収支報告書を作成した責任をとって中之条町長を辞任しました。世襲政治家の典型的なマイナス面が表れたと感じます。つまり、親世代の秘書との関係をうまく引き継げなかった。だから、こんな杜撰な処理を、そのままにしてしまったのでしょう。

鈴木 ええ。世襲政治家の立場からすると、父親の代からの人は、一期目、二期目は必要だけど、だんだんと自分の形の体制にしたくなる。でも、辞めろとも言えない。そのままずるずると距離ができてしまい、コミュニケーション不全になる。最後は気まずい辞め方をすることも多いですね。

浅川 小渕元総理は「ブッチホン」で知られるように気配りの人。私も「『週刊現代』で、浅川さんのコメント読みました」なんて電話をよく受けました。新聞や雑誌の情報を秘書が集め、それで気になった人に電話をしていたのでしょう。また、小渕元総理はカネに無頓着でしたから、その点でも秘書の役割は大きかった。

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