政治政策
「カレンダー」もアウト!? 
大臣を「辞める辞めない止まり」の
「不毛な闘い」のツケは国民に

「うちわ」がアウトなら・・・まだ辞める閣僚は出るのか?        photo Getty Images

民主党は「政治とカネ」を争点に安倍晋三内閣を追い込んでいく戦略のようだ。10月30日に予定されている予算委員会の集中審議も、TPP(環太平洋経済連携協定)や地方創生などをテーマとすることで開催が決まったが、もっぱら「政治とカネ」の問題を追及する方針だという。小渕優子・経済産業相と松島みどり・法相の2人のクビを取った勢いに乗じて、もうひとり閣僚を辞任に追い込めば、安倍内閣は瓦解するという読みだ。

「こんなことやっていて意味があるのか」

すでに小渕氏の後任の宮沢洋一経産相には、政治活動費としてSMバーへの支払いが発覚、宮沢氏は不適切な支出と認めて謝罪した。その上で、秘書に弁済させ、収支報告書を変更すると表明している。

さらに西川公也・農林水産相の政治資金収支報告書からは、息子が社長を務める企業に、「お歳暮」「土産代」「お礼」などの名目で3年間で33万円が支払われていたことが問題視されている。

また、望月義夫環境相の政治資金収支報告書には、賀詞交歓会やゴルフ大会の支出が記載されているものの、参加費収入の記載がまったくない事などがメディアに報じられた。望月環境相は「法的には問題ない」としながらも、謝罪して訂正する姿勢を示している。

「政治とカネ」で追及するといっても、かつてのゼネコン汚職のような「巨悪」をあぶり出そうというわけではない。政治資金収支報告書をネタに、問題のありそうな支出を取り上げ「大臣として不適切」と迫るのだ。

野党からは大臣の1円以上の支出について領収証をすべて公開するよう要求が出ている。政治資金については1円以上のすべての領収書を保管する義務があるが、報告書に添付するのは1万円以上の領収書だけで、それ未満の領収書は請求があれば開示しなければならないことになっている。「公開したくない支払先の場合、1万円未満に分割して領収書をもらうこともある」(議員秘書が)というから、不適切と思われる支出はいろいろ見つかるに違いない。

「こんなことをやっていて意味があるのか」

追及される側の閣僚からはため息が漏れる。野党の追及を「雑音」と言った松島法相が辞任しているだけに、国会でそんな発言をすれば、「大臣として不見識」と攻撃されるのは目に見えている。ただただ平身低頭、嵐が通り去るのを待つほかない、と諦め顔だ。

別の自民党幹部は「民主党の攻撃を止めさせるには、こちらも民主党議員の領収書を洗ってキャミソールを見つけるしかないのか」と吐き捨てる。国家戦略担当相だった荒井聡議員が、政治団体の経費でキャミソールや少女マンガを購入していて問題になったことを指している。

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