学校・教育 シンガポール
シンガポールのインターナショナルスクールの魅力
〔PHOTO〕gettyimages

シンガポールのインターナショナルスクールの魅力について、うちの娘と同じインターナショナルプレスクールに子供を通わせている父兄たちとよく議論する。教育熱心でグローバルに活躍している親が多いので情報が豊富で非常に参考になる。

彼らが挙げるシンガポールのインターナショナルスクールの魅力はおおまかにいえば以下の2点に集約されると思う。

1)多様性
2)教師の質

真の「多様性」の意義とは

多様性とはただ単に学校の中に「色んな国籍・民族・宗教の子供がいますよ」ということではない。多様性を国内に持ち、持つだけでなくその多様性からくるメリットを活かし、デメリットをコントロールしようと腐心する歴史と蓄積がある国家がシンガポールだ。

そのノウハウは政府にとどまらず学校にもいろいろな形で蓄積されている。多民族国家をよりよく運営するための政策が新設られ、実験され、改善が続けられている。宗教や食事の違い、各国ごとの祝日の意味や祝い方などを小さいころから学ぶ子供たちをみて感心する。お互いの違いをリスペクトする真摯さを学校という空間の中で実感しながら学ぶのだ。

スイスやシンガポールは国内市場が極めて小さいために、大きな成功を狙う高度人材は、必然的に外に出て行くことが求められる。人材を海外仕様に育てる必然性を常に感じて、自国とは違う環境で生き抜く多様な人材育成に自然と視点がいっているのだろう。

学生の多様性だけでなく、彼らを生んだ親の多様性も半端ではない。生まれた国と今いる国とパスポートの発行国がすべて異なるという人もザラだ。夫と妻が違う国籍というのはよくある話で、我が家のように家内も私も日本で生まれた日本人で、パスポートも日本のものだけという例のほうが娘のクラスでは異例である。

多様なバックグランドを持つ親の家庭教育や学校への介入もまた「蓄積」として多様性教育の血となり肉となる。親がシンガポールやスイスで、またそこに拠点に持つグローバルな組織を運営し、多様な人材を管理しながら生き抜いていて得た知恵は、主に家庭教育を通して自然と子供に受け継がれる。

この有形無形の蓄積が、子供たちが暮らす家庭や、学校や、生活している社会全体に満ち満ちているのだ。これこそが「多様性に触れ学ぶ利点」といっていい。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら