[プロ野球]
佐野慈紀「日本シリーズは“ソフトバンク投手陣vs.阪神打線”」

スポーツコミュニケーションズ

初戦が重要、阪神有利

 さて、日本シリーズでのポイントは、ソフトバンクの方は投手陣が不安定なだけに、打線がどれだけ早めに援護できるかにかかってくると思います。なかでも内川、中村晃がカギを握るとみています。投手陣の中では、やはり五十嵐の出来が非常に重要な意味合いをもつのではないでしょうか。

 阪神の方は、打線は好調を維持することと思いますので、投手陣の出来次第というところでしょう。特にもうひとつ調子が上がってきていない安藤優也と福原忍のベテラン2人。05年のリーグ優勝メンバーで、日本シリーズを経験しているだけに、彼らが復調すれば、投手陣を引っ張る存在になることでしょう。

 私の予想としては、初戦を甲子園で迎えられる阪神が有利と見ています。それこそ初戦を阪神が勝って勢いに乗れば、4勝2敗で阪神。逆に初戦をソフトバンクが制したならソフトバンクが4勝1敗で勝利すると思っています。

 いずれにせよ、初戦が非常に大事になります。ただ、両チームは戦い方がよく似ているだけに、第7戦までもつれる可能も十分に考えられます。その場合、地力の差でソフトバンクが優位かなと思います。いずれにしても、見応えのある戦いを期待しています。

佐野慈紀(さの しげき)
1968年4月30日、愛媛県出身。松山商-近大呉工学部を経て90年、ドラフト3位で近鉄に入団。その後、中日-エルマイラ・パイオニアーズ(米独立)-ロサンジェルス・ドジャース-メキシコシティ(メキシカンリーグ)-エルマイラ・パイオニアーズ-オリックス・ブルーウェーブと、現役13年間で6球団を渡り歩いた。主にセットアッパーとして活躍、通算353試合に登板、41勝31敗21S、防御率3.80。現在は野球解説者。