nanapi古川健介【第1回】「KDDIと組んで結果を出して、ベンチャーとメディアの新しい流れを作りたい」

オンライン学習サービスschoo WEB-campusとのコラボレーションで世の中に新しい価値を生み出そうと挑戦する「起業家たちの原点」を紐解くインタビュー企画。その第3弾は、株式会社nanapiの代表取締役社長である古川健介さんをお招きしました。

「けんすう」の愛称で呼ばれる古川健介さんは、2000年に学生向け受験情報コミュニティサイトの「ミルクカフェ」を立ち上げ、月間PV1000万以上にまで育て上げました。また、2004年にレンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップの代表取締役社長に就任。その翌年には株式会社ライブドアにてCGM事業の立ち上げを担当しました。2006年、株式会社リクルート入社を経て、ハウツーサイトの「nanapi」を運営する、株式会社ロケットスタート(現・株式会社nanapi)の代表取締役に就任して現在に至ります。

インタビューの5日前にnanapiをKDDIが買収したというニュースがあり、起業家としても注目を集めているけんすうさん。なぜこのタイミングでnanapiを売却したのか、起業家としてどういう展望を持っているのか、さまざまなサービスを生み出してきたけんすうさんが考えるインターネットの今後とは---。『現代ビジネス』編集部の徳瑠里香が、schoo WEB-campusの受講生のみなさんと一緒に、けんすうさんに公開インタビューをしました。

第1回目は、nanapiのKDDIへの売却について、その経緯と展望をお聞きしました。

⇒授業の様子はこちらからご覧いただけます。

インターネットで大きなサービスを作りたい

― みなさんが一番知りたいホットな話題からいきましょうか。10月16日に発表された「nanapiのKDDIへの売却」について、その経緯やけんすうさんのお考えを教えてください。

古川 やはり、常に一番にあった気持ちは「インターネットで大きなサービスを作れるように大きな会社を作りたい」というものです。

そして、nanapiのこれからを考えていた時に、ちょうど今回の仕掛け人であるKDDI新規ビジネス推進本部の森岡康一さんとお話をしたんです。その中で「Syn.(シンドット)」という構想についてディスカッションしていくうちに「こういうかたちで大きなサービスを作っていって、インターネット会社としても大きくなっていくという道を選ぶと楽しそうだな」と感じたので今回の決断をしました。

― 森岡さんからお聞きした「Syn.(シンドット)」構想に乗ったという感じですか?

古川 そうですね。森岡さんと考えていたことがけっこう近かったというのが大きいです。小さい会社がそれぞれ独自にやっていくというのはスタートには向いているのですが、シリコンバレーとかだと、途中から集まっていくようになるんですね。特に、Apple・Google・Amazon・Facebookというビッグ4と呼ばれるような人たちが、いろんなベンチャーを買っていきます。

日本の場合、ベンチャーはIPOを経て拡大していくか、そこそこで終わるかのどちらかになりがちです。そして、たとえIPOをしても、マザーズという市場は時価総額平均が80億くらいと聞いたことがあり、規模としては小さめです。アメリカだと「時価総額が、500億以上じゃないと」という風潮すらあるので、日本と海外では規模の差がどうしても出てきてしまうのかなと。

だからこそ、「きっと日本でもいろんなベンチャーが集まって、一丸となって大きなことをしていく」という流れが来るだろうと感じていました。その考えと「Syn.」の構想は近い部分があったので、ぜひ参加したいなと思ったのです。

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