香港の民主化を訴えるデモ「雨傘革命」の答えを見つける旅~後編~
デモの途中に歌手が表れて皆で歌を大合唱している。スマホのライトをつけて左右にふっている。

プロローグはこちら、前編はこちらからご覧ください。

高い組織力と民度

そうこうして驚いているうちに、辺りが暗くなり夜が始まった。現地の報道などでは、20時頃から多くの若者が集って集会が行われると言われていた。僕たちもその時刻に合わせて場所を確保し、一刻一刻と時が経つのを待った。

20時に近づいてくるにつれ、人が集いはじめた。やはり大勢の人が集まってくるにつれてライブ会場を思わせた。例えばジャニーズのコンサートであれば、お客さんが自分の席が指定されたチケットを持っているため、その席へ座れば会場は綺麗に整う。しかし、このデモ会場には、そんなチケットはもちろんない。溢れる若者たちが自発的に、まるでジャニーズのコンサートのようにブロック分けをして座っていくのだ。

そして、20時に演説が始まった。

その演説の途中に、僕のいた場所の後ろの方で誰かが雨傘をさした。何かと思ったその瞬間、周りから徐々に声が広がり、演説が行われている中心にまで声が届けられた。すると演説をしている青年は、演説を中断し、マイクを片手にレスキューチームを呼び、雨傘があがったところまで綺麗に道が開き、レスキューチームが駆けつけて救出したところで、再び演説が再開された。香港の湿度の高さとあまりの人の多さに少し体調が悪くなった人がいたようだった。そんな時ですら迅速かつ当たり前のように行動を行う。

僕は、彼らの組織力、そしてその民度の高さに驚かされてばかりだった。

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