高橋洋一「ニュースの深層」
カテゴリーアイコン

小渕経産相辞任で安倍政権への影響は? 第一次政権「辞任ドミノ」から先行きを分析する

2014年10月20日(月) 高橋 洋一
upperline

小渕優子経産相が今日にも辞任する方向だ。支援者向けの観劇会で入場料・食事代と会費の差額が説明つかなくなっているからだ。もし事実なら、有権者への寄付を禁じた公職選挙法に抵触する話だ。

それにしても、支援者向けの観劇会とはあまりに古典的な手法だ。三世議員なので、先代から続いていた慣行だったのだろう。もっとも、小渕氏の政治資金については、ネットでも調べられるが、以前からの指摘もあった。

このタイミングというのは、小渕側で適切に対処されてこなかったことと、小渕氏のニュースバリューが上がったという両方の理由だろう。

「内閣支持率+自民党支持率」60%がボーダー

今回の小渕氏の件は、政権運営にどのような影響をもたらすのだろうか。すぐ想起されるのが、第一安倍政権の閣僚の辞任だ。

(1)2006年12月27日  佐田玄一郎行革相
(2)2007年 5月28日 松岡利勝農水相
(3)          7月  3日 久間章生防衛相
(4)          8月  1日 赤城徳彦農水相
(5)          9月  3日 遠藤武彦農水相

相次ぐ閣僚の辞任で、第一次安倍政権は退陣に追い込まれた。筆者はその当時、官邸勤務であったので、政治案件が入ると政策が一切ストップすることに歯がゆさを覚えたものだ。ただし、政治案件で政権の足元がぐらついているときには、国民は政策を聞く耳を持たないので、何を説明してもムダだった。

特によく覚えているのが、松岡農水相の自殺だ。当時、安倍首相より年金問題の特命を受け、中川秀直自民党幹事長との間で年金定期便創設とともに歳入庁構想を進めていた。事件の当日、幹事長室で中川幹事長に説明していたら突然自殺の一報が入り、もちろん説明は中断して、中川幹事長は慌ただしく対応に追われたことを鮮明に覚えている。

その後も、内閣支持率の急落などで歳入庁どころの話でなかった。年金定期便などは何とかできたが、結果として、歳入庁に至らず不完全な社保庁改革に終わったのは今でも残念だと思う。

次ページ いずれにしても、閣僚の辞任は政…
1 2 3 4 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事