野球
二宮清純「野村克也“外野手出身に名監督なし”を検証する」
監督として積み上げた勝利数1565はNPBの歴代5位

「外野手出身に名監督はいない」
 これはヤクルトを3度日本一に導いた野村克也さんの持論です。「外野手は試合の当事者になりにくい。1球1球プレーを考え、スキを見て相手の嫌がることをする発想に乏しい」というのが理由だそうです。

 巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんが巨人・原辰徳監督の後継者として名前があがった時のことです。野村さんに、そのことを質すと、こんな答えが返ってきました。

「松井が巨人の監督として成功したいなら、研修期間が必要。2~3年はコーチとして勉強した方がいい。ヒラのコーチが嫌ならヘッドコーチでいいんじゃないですか」

 では、何をもって名監督というのか。その定義は定かではありません。

 仮にリーグ優勝を4回以上、もしくは日本一を2回以上達成した監督を名監督としましょう。確かに野村さんが指摘するように外野手出身の監督に該当者はいません。

 ちなみに2リーグ分立以降、先の条件を充たした監督は川上哲治さん(リーグ優勝11回、日本一11回、以下同)、水原茂さん(9回、5回)、森祇晶さん(8回、6回)、鶴岡一人さん(9回、2回)、西本幸雄さん(8回、0回)、原辰徳監督(7回、3回)、三原脩さん(5回、4回)、野村克也さん、上田利治さん(5回、3回)、長嶋茂雄さん(5回、2回)、古葉竹識さん、広岡達朗さん(4回、3回)、王貞治さん、藤田元司さん(4回、2回)、落合博満さん、星野仙一さん(4回、1回)と過去に16人います。その内訳はピッチャーが2人、キャッチャーが3人、内野手が11人となっています。